昨日は、シェークスピアの「十二夜」というお芝居を、蜷川幸雄さんが演出した歌舞伎を見てきました。
結論から言うと、うーん、私にとっては普通の歌舞伎のほうが好きだなということかしら。
このお芝居は1601年に公演されたそうで、つまりまだ日本では安土桃山時代だったわけ。それを蜷川さんが歌舞伎風に仕立て、ロンドン公演では大喝采を浴びたそうです。つまり土台は西洋風なの。
出演は菊之助、菊五郎、時蔵といった面々。
蜷川さんの演出は、舞台装置に大がかりな鏡を使ったりしていて凝っていました。
また音楽もチェンバロを使ったりしていて、それなりに素敵でした。
ストーリーは、男性と女性の双子のきょうだいが乗った船が難破して、離れ離れになって、運命が狂ってしまうの。
菊之助は、この双子の役と、その女性がお小姓になった3役を早変わりで演じていました。
とてもきれいだったわ。
それにね、今回は、私の席は花道のすぐ際だったの。こんな席は初めてでした。
役者さんが間近に見えて、良かったわ。
でもね、なんというか、無理なお笑いをとりいれたり、英語のセリフがあってありしてドタバタしていて、私の好きな大和絵風の舞台ではないのよ。
やはり歌舞伎は歌舞伎が一番だな、と思ったお芝居でした。
イギリスの人に、「これが歌舞伎だ」と思われてしまうのも、ちょっと残念かなとも思ったわ。
2 件のコメント:
十二夜は、シェイクスピアの作品ですよね。それを、歌舞伎としてどう演出してみせるのか、イメージがわかないなぁ~。キャストは、名の知れた歌舞伎役者ですね。
蜷川さんの舞台は一度は見たいと思っているけど、私の感性に合わない気もするの。大演出家に対して、申し訳ありませんが(苦笑)
中国旅行記、楽しんでいます~♪
マサさん、私も大演出家の好みには合わなかったみたいよ。彼はシェークスピアの演出はすごいかもしれないけれど、歌舞伎はそれなりの様式美があるから、なかなか簡単には演出できないんじゃないかな。でもイギリス人が喜んだそうだから、それでもいいか。
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