先日、猛暑の中、浅草の履き物問屋さんまで行ってきました。
下の写真は雷門の大提灯のところで、ガイドさんの案内を聞いている観光客の集団。
あまりに暑いので、説明を聞くどころじゃなかったみたいでしたね。
さて、私が出かけた履き物問屋さんは、浅草といっても雷門とはちょっと別の東の方向にありました。
実は、今年の4月に京都のリサイクル屋さん▼で買った草履なんですけれど、1回履いただけで鼻緒が切れてしまい、すげ変えてもらうところを探していたのです。
800円で買った草履なので仕方がないと言えばそれまでなんですけれど、めったにないSサイズだし、色も紫でちょっとモダンな柄なので、なんとか修理をして履きたかったの。
でも私の住んでいるあたりでは、草履の修理をしてくれるところが分からず、いろいろとネットで見ていたら、浅草に各種サイズの草履を取りそろえてある問屋があるというので、行ってみました。
「合同履物」という名前の問屋さんです。
ちょっと中を覗くと、下駄やら草履やら和装用のバッグやらが所狭しと置いてありました。
普通のお店に比べれば、そっけない感じですけれど、種類はものすごく豊富です。
舞妓さんが履くぽっくりやら、職人さんが履く雪駄やら、いろんな履き物を扱っているようです。
ネットの口コミでは「この問屋はおかみさんがつっけんどんでかなり怖い」と書いてありました。
草履屋さんには「他の店で買った草履の鼻緒のすげ変えはしない」という店もあるようだし、怖いおばさんに嫌味を言われるのも嫌なので、まずは「Sサイズの草履を探しているのです」と言ってお店に入ってみました。
というのも、実際にSサイズの白っぽい草履も欲しかったのです。
おばさんは意外に親切で、小さい草履を探してくれて、そのSサイズの草履は値段もかなり安くて、普段用として一足購入しました。
こちらがその草履。赤い字で「浅草」と書いてあるでしょ。
銀座や日本橋あたりのデパートで売っている草履の半額くらいかもしれないわ。
そしておずおずと本題に入り、「実は鼻緒が切れてしまったんですけど直してくれますか」と京都で買ったリサイクル草履を出しました。
おばさんは「ああ、これならすぐにできるよ」と適当な鼻緒を探してくれて、そして職人気質のおじさんがつけかえてくれました。
待つこと10分か15分くらいだったかしら。
おじさんから「足は何センチ?」と聞かれたので、「22センチくらいです」と答えると、鼻緒を調整してぴったりにしてくれました。
できあがったのがこちら。
あまりにもぴったりの色でした。
値段を聞いていなかったのですけれど、鼻緒代とすげ変えの料金で2000円だったので、納得がいきました。(問屋さんなので値段が分からないのです。何か符号のような数字が書いてありました。)
新しい草履と、鼻緒をすげ変えてもらった草履を手にして、満足でした。
この辺りは皮革関係の問屋さんが多いところで、「東京都立皮革技術センター」という訓練所のようなところもあり、展示もしているというので、ちょっと中に入ってみました。
隅田川の向こう側にあるスカイ・ツリーも、問屋さんの屋根からにょきっと顔を出していました。
今はお盆なので問屋さんは休みですけれど、普段は日曜日以外は営業しているそうです。
一般の人でも気軽に利用できることが分かったので、またいつか行ってみたいわ。
浅草はさすが昔ながらの職人さんの町だなと思いましたね。
6 件のコメント:
お直しの草履、ピッタリのいい色の鼻緒が付いたのね。
浅草は父の生まれたところだけれど、随分長いこと行ってなくて、ゆっくり見て歩くと面白そう。
他の町では、見ることができないものもありそうですものね。
トントンのお父様は浅草生まれでしたか。
浅草と言っても問屋街の方は観光地としての浅草とは違う面もあってちょっと意外でした。
鼻緒も安いのから高級そうなのまで取りそろえてあったけれど、値段が書いてないのがちょっとびびりますね。
ちょっと前まで、調○銀座の路地に履物屋さんがあったんですよね。寡黙なご夫婦がやっていました。
母はそのお店をよく利用していました。私も、一度草履の鼻緒を直してもらったことがあります。
でも、いつの間にかなくなっちゃたの。
今日、たまたまその前を通ったのだけど、小さなワインバーになっていたわ。残念。
ほんとうに、誂たようにピッタリの鼻緒ですね。
欲しかった白っぽい草履も手に入って、暑い中を行ったかいがありましたね。
マサさん、その履き物屋さんって、○高食堂の隣でしょ? 私もたしかあのあたりにあったなーと思っていたんですが、そうですか、もう無くなっちゃったのね。ちょっとした草履の直しとかをしてくれるところが近所にないと困るんですよね。
草履の裏は○急の中の靴の修理屋さんで直してもらったことがあるの。
旧甲州街道にある呉服屋さんもこのところずーっと閉店しているので、ちょっと気になります。多分、マサさんも「ああ、あのお店ね」と分かるだろうと思うけど。
今度東京に行く機会があれば浅草とかの辺りを歩いてみたいわ。
でもとしちゃん、ちゃんと探して行くのはさすがですね。
上手くいい色の鼻緒にすげ替えられて良かったですね。
夏の草履が欲しいと思いながらもう夏も残り少なくなりますね。
私着物着れるかなぁ〜
さとさん、浅草にもいろんな顔があると言うのは発見でしたね。観光地だけでないところを歩くのは楽しいですよね。
京都の伝統ある職人さんの技も素晴らしいですけれど、江戸の職人もいいですよね。
夏の草履(畳のような)も素敵ですよね。でも私はサイズが一番の難問なんですよ。
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