先月、三井記念美術館に行った▼ので、この次は是非、三菱一号館美術館▼に行ってみたいと思っていました。
やはり三井・三菱の2大財閥の美術館は見ておかないとね。
ちょうど東京駅に用事があったとき、丸の内にある三菱一号館に行ってみました。
三菱一号館は1984年(明治27年)にイギリス人建築家によって建てられた初めての西洋風事務所だったそうです。
この建物は古くなったので昭和の時代に解体されましたが、それが再建築されて、そして去年、美術館として生まれ変わったそうです。
東京駅から皇居の方に向かって行きます。
お盆の最中だったので、都心にはあまり人がいませんでした。
この人はたまたま写ってしまった人で、連れではありませんよ。
外観はこんな建物です。
日本にいるとは思えませんね。
この周辺は三菱村とでもいうのでしょうか、三菱関連の大企業がたくさん並んでいるところです。
一号館の中に入るとひんやりとしていて、下界の暑さを忘れます。
階段も古めかしい感じ。
こちらは廊下です。重厚な造りの扉が並んでいました。
昔はこんなところで仕事をしていたんですね。
このときは「もてなす悦び展」というのをやっていましたが、本当にすばらしい展示で、至福の時間を過ごすことができました。
展覧会では19世紀後半のヨーロッパのアールヌーボー文化がいかにジャポニズムの影響を受けていたかということが良く分かりました。
たとえば朝顔や菊、かげろうなどの日本にしかない模様が、ミントンやウェッジウッドなどの食器などにも描かれていて、異国情緒をもたらしていました。
こちらはお土産に買った絵葉書を写したものです。
梅のティーカップ。
日本的な柄ですね。
このティーセットは菊かしら。
他にも古伊万里そっくりの陶磁器や、ガラス製品、銀製品などもたくさんありました。
若い女性に人気のあるティファニーの製品も日本文化の影響を受けているそうで、それは意外でした。
また日本の内掛けがヨーロッパの貴婦人たちのガウンとして用いられたり、家具も日本調のものがたくさんありました。
美しいものに出逢えるというのは、幸せですね。
お庭もすごく素敵でした。
こちらは美術館から中庭を眺めたところ。
公園のようになっていました。
「もてなす悦び展」は8月21日までですが、その後は10月10日からはロートレック展の予定だそうです。
三井の財宝もすごいと思いましたけれど、三菱もさすがすごい貯蔵品ばかりで、一般庶民とはけた違いですね。
東京駅周辺には他にもブリジストン美術館や出光美術館もあり、「2館目割引」という制度があるので、お得に入場ができます。
もう少し涼しくなったらまた行ってみたいですね。
4 件のコメント:
美術館は上野だけでなく、東京駅周辺にも多いのね。
新宿にある損保ジャパン(旧安田火災)の美術館には行ったことがあります。企業が、こうした美術館を運営するのは、ひとつには社会貢献なんでしょうね。
東京駅周辺は、勤めていたころはよく行ったものだけど、最近はとんと行く機会がなくなりました。
涼しくなったら、私も行ってみようかな。
マサさんは東京駅周辺はよく行ってたんですか。私など普段は新幹線に乗る時くらいしか東京駅は用がないので、おのぼりさん気分でした。
企業も経費節約でスポーツ部とかを廃止することも多いようですけれど、やはり宝は広く一般庶民にも公開してもらいたいですよね。
この建物、フランク・ロイド・ライトかと思ったら
イギリスの建築家の設計なのですね。
ライト設計の建物はたくさん残されてますけど
そうでないものも、大枚はたいて残してくれるのはうれしいです。
さすが三菱(笑)
蜻蛉柄の食器は見つからなかったのですけど
西洋では古くは蜻蛉に良いイメージがあまりなく
この頃にモチーフとして使われ始めたのが
新鮮で受けたようですよ。
この展覧会、見てみたかったのですが
明日で終わりなんですね~
ホームページに出てらした所有者ご夫妻が
とても明るく穏やかな雰囲気だったのが印象的です。
史子さん、蜻蛉つながりで、ようこそいらっしゃいました!
トンボと書くと子どもっぽいですけれど、蜻蛉と書くとなんとなくはかなげで女っぽくなりますね。
史子さんの写したようなブルーの羽根の蜻蛉のデザインもたくさんありましたよ。
三菱のような大財閥がこのような建物を保存したり、美術品を一般公開してくれるのは嬉しいですよね。ここは本当にひんやりとしていて(電力節約などまるで関係ないのか?)、下界の暑さとは無縁のところでしたよ。
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