犬山には犬山城しか見るべきものはないのかしらと思っていたのですが、いえいえ、私の興味をそそるものがたくさんありました。
それは一言でいえば、長浜や近江八幡のような古い町並みが保存されていたのです。
犬山城から少し歩いた「本町通り」というところには、昔ながらのおうちや、それを改造したお店が並んでいます。
こういう味のある木造住宅はたまりませんね。
こちらは、和菓子やさんだったかしら。
格子戸がいいですね。
これらは特別に古い建物ではないのでしょうが、江戸末期から明治、大正のころの建物があり、そこは今は市が保存したりしていて、落ち着いた風景になっていました。
こちらは格式のある「旧磯部邸」です。
文化財保護法に基づいて国の有形文化財に指定されているそうです。
細長いおうちです。
板の間、土間、座敷に続いて、中庭があり、土蔵がいくつもありました。
江戸時代は「柏屋」という呉服屋さんだったとか。
それが太平洋戦争後にはお茶やさんになったそうで、茶箱などもありました。
こちらは、奥様が着ていた着物や帯をほどいて、額に入れたもの。
とても素敵でした。
そんな犬山の町中で中で一番気に入ったのは、こちらの「匠美」▼のお店。
こちらはご実家は京都の丹後にあるちりめん問屋だそうで、そこで出たちょっと傷のある反物(といってもまるで分かりません)を加工して小物にしたり、バッグにしたりして売っていました。
ここの女主人は30~40くらいの妙齢の方でしたが、その彼女がお店の片隅で絞りの浴衣を着て、古いシンガーミシンでミシンかけをしていたのが、とても素敵な光景でした。
私のタイの巻きスカートをほめていただいたので、
「私もいつもは着物で旅行をするんですよ」とか話すと
「まぁ、着物を好きな方がいらっしゃるのは嬉しいですね」と言ってくださり、いろいろな商品を見せていただきました。
こういう話ができる旅行は一人旅ならではですね。
「犬山おどき」▼というお店で食事をしたいと思っていたのですが、日曜日だったせいか、閉店していて残念でした。お店の外観の写真だけ撮ってきました。
犬山の町はこんな風に素敵なところも多いのですが、でもちょっと離れれると、こんなふうに「シャッター通り」が続くのですが、どうしてでしょうね。
町を歩いて「犬山駅」までたどり着きました。
「犬山遊園駅」はしょぼかったのですが、こちらはご覧のとおり近代的な駅舎でした。
(この項、続きます。)
2 件のコメント:
なんとも風情のある街並みですね。こうした家の中は、きっと涼しいのでしょうね。
地方へ行くと、シャッター通りが目に付きますよね。この街は、将来どうなってしまうのだろうと思うことがあります。日本の将来も心配ですが。
マサさん、犬山の人たち自身が「シャッター通り」と呼んでいたのよ。電気屋さんとか洋服屋さんだったもたいですけれど、やはり大手チェーン店にはかなわないのでしょうか。そうそう、小田原もシャッター通りがあったわね。
なんだか侘しいですね。
せっかく旧町家をうまく活用しているのだから、商店もなんとかならないかなーと思いましたよ。
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