有松の町を、汗を拭き拭き歩いていたら、前方に信号が見えました。
なんと「桶狭間」という標識が立っているではありませんか。
えっ、桶狭間というと、あの「桶狭間の合戦」で有名な桶狭間がこんなところに?
私は不覚にも桶狭間というところは、岐阜県にあるものとばかり思っていたのです。
それが名古屋の中心地から名鉄で30分程度の緑区というところにあるとは夢にも思っていなかったので、本当に驚きました。
そして一瞬、私も戦国時代にタイムスリップしてしまったような錯覚を感じてしまったのです。
桶狭間の合戦といえば、戦国時代の武将の今川義元と、織田信長の合戦ですね。
歴史の時間の復習になりますが、当時の今川義元は駿河の戦国大名であり、2万5千の大軍を引き連れていたと言われます。
それに対して織田信長は新興勢力で、戦力は今川のわずか10分の1程度だったそうです。
その信長軍が今川軍を打ち破り、その勢いで勢力を拡大したのです。
そしてこの戦いをきっかけとして、これからが信長の時代となるわけですね。
有松がそのような歴史的な事件の舞台だったとは、驚きました。
私は絞りの町としての認識しかなかったのですが、今から400年以上も前に、ここでそのような戦いがあったとは、この信号の標識に出会わなければ気付かないことだったのでした。
駅にはこのような絵があり、右側は絞りの様子、左側は合戦の様子が描かれていました。
「古戦場跡」はすぐお隣の豊明市にあるようですが、この町に住んでいる人たちは、歴史を身近に感じているのだろうなと思いました。
知らない町を散歩していると、意外な発見があります。
そういうことがあるので、ひとりの気ままな旅行は団体ツアーと違った面白い喜びがあるのです。
(この項、まだ続きます。)
2 件のコメント:
確かに、旅に出ると、「あれっ?こんなところに」と、ビックリすることがありますよね。
有名な建物や橋が、意外とショボかったりして。
「Okehazama」の表示は、信長も??かしら(笑)
マサさん、ほんとね、ローマ字でOkehazamaと書くと別のところみたいね。
ちなみに世界に「三大がっくり名所」というのがあって、人魚姫、小便小僧、マーライオンという説がありますが、私はみんな見てきましたよ。
札幌の時計台も「あれっ」という感じですよね。
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