「関西着物旅」シリーズですが、ぼちぼちと続けています。
「着物旅」と名付けたのは、旅行中は着物で過ごしたことも理由なのですが、
もうひとつ、着物の工房や展示場を訪問したことにも由来します。
昨日のブログ▼にも書きましたが、白玉着物を作っていただいた染色家玉村咏先生のギャラリー「攸」▼訪問も、
今回の旅行の目的の一つでした。
玉村先生の作品との出会いは、今年の4月の連休の時、「源氏物語~色綴り~」を拝見▼して、その微妙で優雅な色に魅かれたのが始まりでした。
そして、10月に2回目の出会いで、「白玉着物」を誂えていただくことになりました。
こちらにも書きました▼が、「白玉着物」というのは、万葉集にある歌
「白玉は人に知らえず 知らずともよし
知らずとも 我れし知れらば 知らずともよし」
を元にして作られたものだそうです。
そして3回目、図々しくも京都の西陣にあるギャラリーへ訪問することにしたのでした。
玉村先生の作品は数百万円もするものもあり、本来なら、私のようなモノがお近づきになれるような方ではないのですが、西陣のギャラリーではお忙しいところを、時間を割いていただきました。
お話してみると意外とざっくばらんな方で、どんな質問でも丁寧に答えてくださいました。
ちなみにギャラリーの名前での「攸」というのは、「悠々自適」の悠と同じ意味で、ゆったりとかのんびりという意味だそうですが、これはご自身がどちらかというとせっかちなので、理想も込めて名付けられたのだとか。
ギャラリーの天井がとても素敵だったので、お尋ねしたところ、
これは障子の紙を桟にじぐざぐに挟んだだけとのこと。
とても複雑そうに見えましたが、効果的ですよね。
先生は、夢の中で見たピンク色を再現するためには、このようにたくさんの色を作って試してみるのだとか。
そしてその中のひとつの色に決めて、その中で、また10種類くらい色を作り出すのだそうです。
それだから、微妙な色合いが出るのですね。
生活に関するいろいろなアイディアも教えていただきました。
たとえば、ワインのボトルにヘアゴムを巻いておくと、ワインが垂れなくてよいとか・・・・。
ギャラリーの2階にある染めの工房も拝見させていただきました。
さまざまな色の染料が入ったボトルがずらり。
こちらは手書きで絵を描いているところです。
布の下にはヒーターが置いてありました。
乾かせるのでしょうが、夏は暑くて大変かもしれませんね。
こちらは帯です。
大きな刷毛で色を塗っています。
帰りには車で地下鉄の駅まで送っていただいたりして、お忙しいのに甘えてしまいました。
作家のお人柄に触れることができ、余計に「白玉着物」がいとおしくなりました。
10 件のコメント:
としちゃんさんのお隣の方が先生ですか?・・・
私、勝手にずっと女のかただとばかり思い込んでいました!(><)!
自分の作品がとしちゃんさんのところに行って
本当に喜んでいらっしゃるんだって思います
作家さんって、そうですよね♪
siroajisaiさん、そうなのよ。お名前だと女性だと思われるかもね。
ご自分のスーツはご自分でミシンを踏んで仕立てるそうで、女性顔負けです。
私も、このブログの途中まで女の方とばかり思っていました。先生、西条秀樹みたいじゃないですか(笑)
としちゃんの写真、珍しくお顔を出しているのね。とても上品で素敵に撮れています。
まあ!としちゃん♪月が出た出た~♪じゃなくとしちゃんのお顔が出た! しっとりとした雰囲気で・・素敵な奥様なのですね。
先生もお顔だけ拝見すると気難しそうだけど、駅まで送ってくださるなんて優しい方なのでしょう、ナイス、ツーショット。
白玉は人に知られず 知らずとも良し 知らずとも 我れし知られば 知らずとも良し
フ~ム、深いということだけはわかります(汗)
マサさんも染色家の先生を女性だと思ったのね。たしかにあの繊細な色を見ると女性と思うかもしれないわね。
うーむ、西城秀樹ですか、似ているといえば似ているかも・・・
実はこのブログ、先生もご覧になっているかもしれないので、ご本人は苦笑いをされるかもね。
ひょっこりさん、いくらなんでもツーショットで写した写真の自分だけぼかすわけにもいかず、顔出ししたのですが、この写真は普段の私とはあまり似ていないと思うのよ。
上品というのは、当たっていませんよ。
先生も展示会の時は、かっこいいスーツ姿だったので、このサロペット姿は私も意外でした。
でもとてもお優しい先生ですよ。
としちゃんさんのお顔、初めて拝見しました☆
お着物も似合って素敵です。
大切な着物を心をこめて作っている過程を見られるなんて、貴重な体験だと思います。
作家さんの手を離れて今度はとしちゃんさんに大切にされて、幸せな着物ですね。
ふふふ、想像と違いましたか?
ずんこさんのようにすっきりとした細面のお顔に憧れているのですけれどね・・・。
私は結構図々しいタチなので、染め作家の先生のところまで押しかけてしまいましたが、工房も見学できて、よかったですよ。
私もてっきり女性の先生かと勘違いしていました。
素敵な先生ですね。
私もいつか見に行きたいわ。
あら、さとさんも女性だと思っていたの?
京都などで展示会があるときは、ご覧になってくださいね。
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