「NAIST」と聞いて、何の事だかすぐに分かる人は、かなりの大学通の方かもしれません。
正式名称は「奈良先端科学技術大学院大学」▼という長い名前の大学院なのです。
あまりに長くて不便なので、その頭文字を取ってNAISTと称しているのです。
約20年ほど前にできた国立の施設です。
名前は「奈良」と付いていても、いわゆる春日大社とか法隆寺などのある奈良とは違い、生駒市の奥に位置しています。
私は仕事の関係でこの大学院の先生たちとお付き合いがあるのです。
今回の旅行は生駒市の友人のマンションに泊まった▼ので、それでせっかくなのでNAISTに訪問してみることにしました。
事前に、NAISTで働いていたことのある職場の人から、「辺鄙なところ」とは聞いていたのでが、いやーほんと、大学院以外には何もないところ、勉強以外にすることがないところだと思いましたね。
私が仕事をしている大学も何もないところですが、NAISTに比べたら都会です。
近鉄の駅に降り立ちましたが、小銭に交換しようと思っていても、売店もない、コンビニもない、そういうところでした。
この駅からバスに乗って行くのですが、そのバスも1時間に1本しかない!
一人で行くのが不安だったのですが、ここにお勤めのI先生とバス停で待ち合わせていくことになったので、ちょっと安心しました。
校舎に到着すると、「祝 山中先生ノーベル賞受賞」という大きな垂れ幕がかかっていました。そうなのです、あの山中先生もお若いときはここでお仕事をされていらっしゃったのです。
私が立ち寄ったのは、情報科学研究科の棟でした。
ここは赤い色がテーマカラーでした。
ちなみにバイオ関係の棟は緑、物質創成科学研究科というところは青で統一してありました。
研究室に訪問して、しばし、おしゃべりタイム。
その後、おもしろい研究装置を見せていただきました。
人間がある動作をすると、それを特殊なカメラで写し取り、アニメの姿になり、そのアニメが人間と同じように動くのです。そしてそのアニメが箱を持ち上げたりする、というゲーム感覚のものでした。
この装置はきっとゲームだけでなく、介護や災害救助にも応用されるのではないか、と素人考えで思いましたが、楽しそうな研究でした。
ここは何もないと書きましたが、学生や職員にとっては、この中に住まいがあるので職住接近で便利でしょうね。ちなみに寮費は光熱費などを含んで月に1万円だとか。それは助かりますね。
若くてお元気なS先生とのツーショット。
科学の最先端を研究している施設に、着物姿はミスマッチですが。
実はS先生のお子さんと、うちの孫は同じ年生まれという関係があるのです。
かなりのイクメン・パパのようですよ。
お昼は生協でカレーをいただきましたが、食べた後の食器は自分でさっと洗うシステムになっていたので驚きました。環境にも優しい取組みのようでした。
お忙しいスケジュールのところ、時間を割いて下さった先生たち、どうもありがとうございました。
この後は「いわゆる修学旅行に行く誰でも知っている奈良」に足を向けることにしたのでした。
(この項、まだ続きます)
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