先日、「京王文化探訪」というセミナーに参加してきました。
会場は新宿の京王プラザホテルでした。
今回のテーマは「武家政権と鎌倉」ということで、会場には歴史好きなおじいさま、おばさまがたくさんいらっしゃいました。
下の写真は始まる前の様子ですが、この後、どんどん人が集まってきて、超満員になりました。
お二人の先生の講演がありました。
お一人目の先生は五味文彦先生。
現在は放送大学の教授としてテレビでもご活躍。
専門は日本中世史。
「吾妻鏡」を訳したりされていらっしゃる先生です。
今年68歳ということでした。
お話は、主に源頼朝が亡くなったのちの鎌倉幕府についてでした。
頼家、実朝などを将軍を動かしていたのは、実は頼朝の奥さんだった政子だったというお話。
このころの話は、永井路子さんなどの小説でよく親しんでいたので、とても納得がいきましたが、
いかんせん、説明がていねいすぎるので、1時間半の講演ではすべて終わりませんでした。
大量の資料を後で読んでいましょう。
休憩の後の講演は峰岸純夫先生。
この先生はことし82歳ということでしたが、とてもそのようなお年には見えませんでした。
90分以上の講義の間、ずっと立っていらっしゃいましたし、年号などもきちんと覚えていらっしゃり、さすがに頭脳明晰。
おまけに奥様とのエピソードを交えたユーモアあふれる講演で、とても楽しくお話を伺うことができて、こういうおじいさまならいいなと思ったほどでした。
お話の内容は主に「建武の新政」のちの朝廷と幕府のごたごたについて。
室町時代の当初は、幕府の本拠地もはっきりせずに、尊氏のいるところが幕府という感じで、鎌倉になったり京都になったりしたそうです。
この時代のことは、あまり興味がなかったのですが、朝廷が南北に分かれ、また北条氏も尊氏と弟の直義(ただよし)に分かれたというあたり、面白かったですね。
また黒幕的存在として高師直が登場しましたが、歌舞伎でも有名な師直のことはもっと聞いてみたいと思いました。
セミナーではお二人の存在も大きかったのですが、それ以上に目立ったのが、このセミナーの司会進行をされた京王広報部の女性。
格調高いお話しぶりや博識が素晴らしく、ご本人もおっしゃるように「京王の政子」として君臨されていらっしゃるようです。
でも彼女の仕事も今年限りなのだとか。
なんだかもったいない感じがしました。
これまで25年間も担当されたそうですが、何か記録に残してもらいたいと思ったほどでした。
講演がとても長くなったので、さすがにおなかが空いてしまい、新宿駅にあるパン屋さんでランチ。
アスパラガスとベーコンの入ったキッシュとサラダ、ミネストロネスープのセットでしたが、とてもボリュームがありました。
今どきの女の子がたくさんいたお店でしたが、みんなしっかりと食べていたようでした。
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この日の装い。
(朝、早く写したので、顔がむくんでいます。)
それほど暑くもなかったので、あまり透けない絽の小紋にしました。
新宿にあるリサイクルきもの屋さん「福服」で数年前に買ったものです。
帯は京王デパートに入っている委託販売のお店「ながもち屋」さんで買ったもの。
かなり昭和のテイストですね。
どちらもリサイクルの紫ばかりになってしまったので、半襟と帯揚げは新品の明るいグリーンにしてみました。
さすがに全身リサイクルだと、ちょっとテンションが上がりませんものね。
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