先月のことになりますが、和のギャラリー「シルクラブ」▼で、和更紗と伊勢型紙の展覧会がありました。
シルクラブに行くには、こちらの鳥居を通って行きます。
前を歩いていた着物姿の女性たちも、シルクラブに入っていきました。
立派な冠木門をくぐります。
こちらが玄関です。
会場では写真撮影がOKということでしたので、たくさん写させていただきました。
全体の雰囲気です。
木が美しい会場です。
2階から眺めたところ。
お庭には桜の花と、椿の花が同時に咲いていて、とても幻想的な雰囲気でした。
ピンクと赤が共演していました。
この桜は樹齢70年だそうです。
熊谷博人さんという方のコレクションと、清瀬市にある郷土博物館から提供されたもののようです。
案内状にも使われていたカブの模様の反物です。
(色彩は加工してあります)
こちらは和更紗の見本帖です。
かなり時代が経ているので、劣化してしまったところもありました。
それでも素敵な模様ばかり。
額に入れて飾ってありました。
こんなにいろいろ種類があると、選ぶのにも迷ってしまいますね。
更紗というのは、15世紀ころ、インドで発祥した木綿布ですが、それが桃山時代の頃にポルトガル船やオランダ船によって日本にも渡ってきました。
異国情緒あふれる模様は、江戸時代の人を魅了するようになりました。
大名などは、この布を刀を入れる袋にしたそうです。
また茶人は、お茶の道具を包む風呂敷や、袱紗などに利用したそうです。
しかし輸入された更紗は高価で庶民には手が届かなかったため、それを模倣した和更紗というのが生まれました。
和更紗の産地は京都、長崎、鍋島などでした。
初めは手描き更紗でしたが、手間もかかるので量産には不向きなため、型紙を使った型摺り更紗というのが考案されたそうです。
型摺り更紗は江戸中期から末期にかけて絶頂期を迎えて、明治中期までは続いたそうです。
ところがその後は新しい化学染料とプリントが発達したため、日本独自の文様はなくなってしまったそうです。
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地下のスペースには、江戸小紋の柄見本が展示されていました。
あまりに美しく、あまりに細かく、あまりに見事なので、呆然と眺めていました。
色もとても素敵でした。
こちらはその模様を作るための「伊勢型紙」です。
和紙を重ねて、柿渋で貼り合わせてあります。
和更紗にしても、江戸小紋にしても、江戸時代の人たちはいろいろな模様を楽しんでいたのだなと思いました。
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この日の装い。
知人のお母様が着ていらっしゃった大島です。
いただいたときは八掛が濃い緑でしたが、金茶色に作り直しました。
帯は「ぽわる」さんで買った木綿。
黄色は元気がでそうで、よいですね。
この時の半襟は、Tシャツスタイルです。
着るのには楽ですが、脇の下が空いていないので、意外と暑く感じますね。
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