昨日、地元で「小さな小さな音楽会」がありました。
私の三味線の先生が出演されるので、ちょっと早めに到着したのですが、すでに多くの方が来ていました。人気があるのですね。
開演前なのに、立ち見の人がいたくらいです。
「小さな小さな音楽会」は、毎月ここで開かれていますが、平日の昼間でもこんなに人が来るとは驚きでした。
内容は、三味線と筝とピアノの演奏でした。
お筝は先生のお父上、三味線は先生、そしてピアノは先生のお嬢様という親子三代の組み合わせでした。
オープニングは「わが町調布」というサービスでした。
この歌は、夕方の子供の帰宅時間に合わせて、いつも町のあちこちから聞こえてくるので、思わず口ずさんでしまう曲です。
また長唄の「多摩川」という曲も演奏されていて、これも地元の音楽会にはぴったりの曲でしたね。
私が一番良かったと思ったのは、お嬢さんが作曲された「松の緑の変奏曲」。
これは三味線で有名な「松の緑」を主題にしてアレンジしたもので、コンクールで受賞された曲だそうです。
多方面で才能を発揮されていらっしゃるのですね。
ショパンの「ノクターン」も演奏されましたが、先日、津田真理さんの演奏で聞いた「ノクターン」▼とは趣が異なり、優しい音色で、耳に心地よく響きました。
司会進行も初々しくて、とてもお上手でした。
今回はびっくりサービスがありました。
それは初めはピンクの色無地でしっとりと演奏されていた先生が、後半には黒のドレスで演奏されたことです。
ちょっと照れたようなお顔で登場されました。
このドレスは、お嬢さんのドレスと同じデザインで色違いでしたが、いつもと違う装いで色気があって、ドッキリとさせられましたよ。
ドレス姿で弾くと、三味線がなんだかバイオリンに見えてしまうようでした。
最後は皆さん揃って「花は咲く」を演奏されました。
今回の音楽会は、選曲やプログラムの構成がとても良かったと思いました。
長唄三味線だけだと長すぎて、知らない人は飽きてしまうでしょうが、有名な部分だけを演奏して、「もうちょっと聞きたいな」と思わせるところが良かったと思いました。
この試みは初めての試みだそうですが、お疲れ様でした。
それにしてもやはり血のつながりというのは、すごいものですね。
さすがに息がよく合っていました。
うちの娘や孫と一緒に、私も何かできることがあるのだろうか、とつい考えてしまいましたよ。
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この日の装い。
かなり暖かくなるというので、ストライプの備後デニムにしましたが、それほど暑くは感じませんでした。
帯はめったに登場しなかった茶色の木綿帯。
丸い模様は、レース半襟の丸い形と合わせたつもり。
これだけだと地味なので、鮮やかなトルコブルーの帯揚げをしてみました。
2 件のコメント:
まぁ、実は私もこの場にいたんです。
「お香づくり」の講座があって、受講するために午前中たづくりに来ていました。
終わって1階に下りたら、なにやら賑やか。コンサートが始まろうとしていました。
お昼に約束があったので最初の曲「わが町調布」しか聞けませんでしたが、演奏者は、としちゃんの先生、そのお父さま、そしてお嬢様だったのですね。
「小さな小さな音楽会」にはたまに居合わせることがありますが、あれだけ人が集まっていることはあまりないような。
素敵なコンサートだったのでしょうね。
マサさん、「わが町調布」をお聞きになったのですね。
ほんとにたくさんの方が見えていました。
先生はお稽古の時は、かっこいいパンツルックや、ロングスカート姿なのですが、
舞台に上がるときは黒留袖で髪をアップにされています。
今回は黒のドレスに着替えられて、びっくりしました。
お嬢さんがとても初々しくて良かったですね。
家族で演奏できるのは素敵です。
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