先日、ホームで生活している母が、トイレから立ち上がる時に転んで、頭などをぶつけたという連絡がありました。
脳のほうは大丈夫でしたが、右手や右肩が痛いというので、私が整形外科に付き添うことになりました。
母は、自分に何が起こったのか分からない様子でしたが、手首などは食事もできるので、捻挫くらいだと思っていました。
ところが病院でレントゲンを撮ってみると、なんと鎖骨がばっくりと二つに割れていました。
あれあれ!
普通なら即手術をして入院をするほどの骨折とのことでしたが、お医者さんは、高齢だからこのままに自然にしておきましょう、とのこと。
ということで通院も薬もなく、私としては一安心しました。
それでも整形外科の順番待ち、レントゲンの順番待ちで、私もほとほと疲れました。
おまけに病院は救急病院だったので、重症患者がストレッチャーで運ばれたり、気分的にも落ち込むところでした。
母もあまり口を開かずに、ぼーっとしていました。
やはり長時間、車椅子に乗っているのも疲れるのでしょうね。
その後、会計で順番待ちをしていたところ、1歳半くらいの男の子を抱っこしたお母さんがそばに立っていました。
珍しい形の抱っこひもを使っていたので、ちょっと話しかけてみました。
すると、それまで黙っていた母が、急にその男の子に話しかけたのです。
「可愛いね~」
とか
「いくつなの?」
とか
「元気な子だね~」とか。
その男の子も、人見知りしない坊やで、母と何やら会話をしていました。
あげくは二人で握手をして、チュッとして、バイバイしました。
母がこんなに表情豊かにしていたのを見たのは、久しぶりでした。
ほんとに驚きましたが、小さい子供の持つパワーのすごさに感動しました。
そんなこんなで、病院から出て、母はまたホームへ帰ったのでした。
2 件のコメント:
年を取ると思わぬことになってしまいますね。骨折は自然に治るのを待つということなのかしら?痛さには耐えられるのかしら・・ それにしても子どもの力ってすごいですね。動物も同じような効果がありますね。こちらの気持ちも明るくなりますね。
お医者さんによると、手術をして動けなくなり、それで衰退するよりも
自然治癒に任せた方が良いだろうという判断でしたね。
母があんなにニコニコとした顔を見せたのは、久しぶりでしたので、驚きました。
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