2019年4月5日金曜日

お花見@飛鳥山

東京の桜は、場所によっては満開を過ぎてしまったかもしれません。
先月のことになりますが、まだ桜が5分咲きの頃、王子にある飛鳥山公園▼へお花見に出かけました。

ここは徳川八代将軍吉宗が、約300年前、「享保の改革」の施策のひとつとして、江戸っ子たちの行楽の地とするために、飛鳥山を桜の名所にしました。

結構、広いのですよ。


飛鳥山はJR王子駅のすぐ近くにあります。
駅からは、リフトのような小さな乗り物に乗りました。
パークレールと言う名前でした。


 車内からは、王子駅が目の下に見えます。


2分ほどで、飛鳥山の頂上に到着しました。
といっても海抜25.4メートルの丘のようなところです。
降りると、目の前には桜がパーッと咲いていました。


一緒に出掛けた着物友だちのSさんです。
素朴な味わいのお着物ですが、ご実家に保存されていた真綿が織りこまれているという貴重なお着物でした。
淡いピンクというか、ベージュというか、なんとも素敵な色でした。
帯は、実は私の叔母が使っていた半巾帯を締めて下さいました。


のんびりと桜を眺めながら歩きました。
でもまだかなり肌寒くて、長い間外にいると冷えてしまうので、建物の中に入りました。
「北区飛鳥山博物館」▼というところです。
ここは無料で入館できるところですが、なかなか充実していましたよ。


「うつろいゆく風景と名所」という企画展が開かれていました。
江戸末期から明治、大正の景色や風俗などが楽しく展示されていました。

こちらの絵は、洋装の女性と、着物の女性が描かれていましたが、どちらもとてもお洒落でした。大正時代かしら。


こちらもステキ。
みんな揃ってお花見のようです。
首に赤い手拭いのようなものを巻いているのが、ちょっと不思議でした。


博物館の壁面には、「風俗画報」という雑誌の挿絵がとてもうまく配置されていました。


「あら、おくさま、こんにちは」と言っているようですね。

当時の人の等身大なのでしょうか、私とほぼ同じ背丈でした。


他にも東京名所も紹介されていました。


こちらは双六。


春期企画展「明治 東京 名所」は5月12日まで開催されています。

この公園内には他にも「紙の博物館」▼「渋沢史料館」▼もあるので、桜の季節でなくても楽しめるところです。

その後は、王子駅の反対側の方で、ランチタイム。
「TAGEN」というお店です。
なかなかボリュームのある内容でした。
これで980円、満足できました。


食後は腹ごなしを兼ねて、王子神社▼まで。
かなり由緒正しい神社のようで、明治には「東京十社」になったそうです。


とても立派な鳥居がありましたよ。


江戸時代の町民も飛鳥山で桜を愛でたり、神社にお参りをしたりしたことでしょう。

近くには音無親水公園▼というところもあり、なかなか風情のあるところでした。


この日は、Sさんに帯のことでご相談をしたいので、王子でお会いしたのですが、なかなか楽しいお花見となりました。

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この日の装い。

お花見に合わせて、桜ではないのですが、花柄のポリエステル着物にしました。
私の大好きなBerry工房▼さんの反物です。


白いレースの帯もBerryさんのものです。




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