私の両親はかつて横浜に住んでいたことがありました。そこに行く時は、渋谷から東横線に乗って出かけていました。渋谷駅の中を長々と歩いて乗り換えていたことを覚えています。
その後、両親は私の家の近くに住むことになったので、東横線を利用することは、それほど多くはなくなりました。
先日、渋谷で着物のイベントがありましたが、会場に行くには渋谷駅の《新南口》という改札口を利用するとのこと。新南口がどこだかよく分からず、渋谷駅のお巡りさんに尋ねても、明確な返答はありませんでした。駅員さんに尋ねたところ、《渋谷ストリーム》だと言われ、かえってわからなくなる始末。
それでもなんとか辿り着きました。
渋谷ストリームは、正面の背の高いビルでした。
そこはかつての東横線の渋谷駅の跡地でした。2018年12月にオープンしたそうです。ここには、エクセルホテル東急やGoogleが入っているようですね。
まるでお上りさんになった私は、キョロキョロしながら歩いていると、《渋谷リバーストリート》という案内板を発見。
渋谷川沿いの遊歩道のことを、渋谷リバーストリートと呼ぶのだそうです。
ということで、着物イベントに行った後、川歩きの予定はありませんでしたが、この渋谷リバーストリートを歩いてみることにしました。
最初の稲荷橋は、写真を撮り忘れました。
渋谷から恵比寿まで通過した橋は、金王橋、八幡橋、徒歩(かち)橋、並木橋、新並木橋、氷川橋、比丘(びく)橋、庚申(こうしん)橋、そして渋谷橋です。
この近くには金王八幡社、氷川神社などもあり、歴史のある地域です。金王八幡社には、あの春日局も家光を将軍にすべく、祈願に来たことがあるそうです。
渋谷駅の近くでは、歩道にカフェや手仕事系の小さな店が出ていました。子供向きのコーナーもあり、親娘で楽しそうに遊んでいました。
少し歩いていくと、お店もなくなり、並木橋あたりになると、普通の小さな川になりました。
それでもちゃんと「渋谷川」と主張しています。
ちなみに渋谷川は、もともとは新宿御苑の湧水などを集めて、都心を流れる川です。松濤公園にある池の水も渋谷川に注いでいるようです。
上流は暗渠となっていますが、渋谷駅近くに顔を出し、その後、古川と名前を変えて、最終的には東京湾に注ぐ川です。全長は6キロほどとのこと。
こちらは途中で出会った《渋谷ブリッジ》という建物です。入ってよいものかどうか迷いましたが、通り抜けになっているようでした。案内板を見ると、ここにはホテルや保育室、カフェなどが入っているようですが、どこも開いていなくて、ちょっと不気味なスペースでした。
ここは代官山方面にも続いているようでした。
渋谷ブリッジを通り抜けると、ごく普通の住宅街になっていました。
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