2022年5月1日日曜日

すごい偶然!

今日のブログは、皇居のお堀端で、すごい偶然の出会いがあった、というお話です。

先日、東京竹橋にある国立近代美術館へ行った日のこと。

この日は展覧会の他に、もう一つ、行きたい場所がありました。

それは皇居のお堀端にある和気清麻呂(わけのきよまろ)の銅像です。

私は、最近、和気清麻呂についての小説を読んで、それがとても面白い内容だと思いました。私はいわゆる皇室崇拝者ではありませんが、和気清麻呂という人の人生は、とても興味深いものでした。

それで彼のことをもう少し調べてみると、この人の銅像が美術館の近くにあるということが分かったので、展覧会の後に寄ってみることにしました。

美術館を出て、お堀端を歩きました。

皇居の周囲は、マラソンをする人で溢れていました。人の少ないところを、ようやく写すことができました。緑が美しかったです。


そして平川門を過ぎました。


すると、ピンク色のツツジに囲まれた敷地に、青空を背にして、清麻呂さんがどーんと立っていました。

こちらです。

高さは4.2メートルもあるのだとか。

すると、親子と思われる二人連れから、

「すいませんが、シャッターを押してくれますか」という声がかかりました。

スマホで写して差し上げると、とても喜んだ様子でした。

和気清麻呂の像の前で記念撮影をするのは珍しいので、ちょっと尋ねてみると、岡山県から上京された母娘で、東京見物の途中なのだとか。

銅像のことは、こちらの説明を見ても分からないというので、小説を読んだ知識をちょっと説明してあげました。

和気清麻呂という人は奈良時代の人ですが、昔は備前国、現在は岡山県の和気町というところの出身です。

それで、この母娘は同郷の人の銅像を見に来たのだと思ったら、そういうことは全然知らずにたまたま通ったので、写真を写そうと思ったとのこと。

和気清麻呂は、和気町の出身であり、その小説の作者も和気町の人であると伝えると、

「和気町なら、うちの隣町ですよ。でも全然、知りませんでした。」とびっくりされていました。

それで私は岡山出身の和気清麻呂の小説を読んだこと、彼は岡山から奈良に来て、川の治水工事などをした人で、私は彼に興味を持ったことなどを話しました。

娘さんはこの春に某女子大の3年生になったそうです。ところがコロナのためにこの2年間はずっと通学できず、ネットの授業ばかり。クラブ活動とも無縁だったこと、今回、ようやく対面授業ができるようになり、母娘で上京されたことなど教えてくれました。寮もコロナ対策のために閉鎖されてしまったこと、など、あれこれ話しました。

それにしてもこの広い東京で、岡山出身の名士の前で、岡山の母娘と会えたなんで、すごい偶然でした。

こちらは、そのお母さんに写してもらった写真です。

偶然とはいえ、楽しい会話ができました。

どうぞ楽しい東京見物をされますように。

またいつかどこかで偶然お会いできると嬉しいですね!

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「一日一句」

つつじ咲き 備前の人と めぐり逢い


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