2022年10月29日土曜日

プランターの最期

かつてうちのマンションのバルコニーには、ちょっとした花壇がありました。周りを石で囲み、その中に土を入れて、いろいろな花を植えて楽しんでいました。

その後、その花壇は止めて、花屋さんに木製の大きなプランターを3鉢作ってもらいました。

一つはかなり大きくて、小型洗濯機くらいの大きさがあり、玄関脇に置いて、観葉植物を育てていました。

植物が育ちすぎてしまい、マンションの大規模工事のときに、処分しました。

写真がどこかに残っていると思いますが、ちょっと見当たりません。

残りの2つは、小型冷蔵庫くらいの大きさで、いろいろと季節の花を植えていました。

ただし直射日光と強風のため、花も鉢も経年劣化してしまいました。

木の鉢は朽ちてしまい、このままにしておくと、下の階の家に迷惑がかかるかもしれないと思い、夫と二人がかりでこの鉢を処分することにしました。


毎日、鉢の中の土を少しずつ掘り出してふるいにかけ、使える部分は取っておき、使えない土はマンションの裏庭に少しずつ処分しました。木の鉢の部分は小さく刻んで燃えるゴミとして処分しました。

ところがこの作業はすごく時間がかかり、おまけに肉体労働がきつくて、1個やっただけで、もう次の鉢をやる気は失せてしまいました。


残りのもうひと鉢は、オリーブの木を植えていましたが、どんどんと背が伸びてしまいました。

そして4年前の強烈な台風の時、オリーブが倒れそうになって、オリーブは処分してしまいました。

その後は、お正月のお飾りについていた10センチほどの小さな松の枝を植えたところ、これがまたどんどん大きく育ってしまい、手に負えなくなり、松の枝を小さくカットしてしまいました。

ということでこんな状態になりました。無惨な姿です。

さてこちらの鉢をどのように処分にしようかと考えましたが、近所になんでもやってくれるというお店があったので、そこで見積を取ってもらいました。

すると、2人で運び出して、鉢や土も処分してくれるというので、そこのお店にお願いすることにしました。

当日やってきたのは、女性一人と、ネパール人男性の二人でした。

この人たちだけで重い鉢を外に出してくれるのかどうか心配でしたが、さすが力持ちでした。

エイヤッと、持ち上げたところ。


バルコニーの狭いドアもなんとか通りそうでした。


鉢の下にビニールを敷いて、それごと引っ張り出すという手順で、作業をしてくれました。

鉢を廊下を滑らせるようにして動かして、玄関まで到達。
ものの15分もしないうちに処分は終了しました。
人件費と土の処分代を支払いました。

バルコニーは広々とすっきりして、気持ちよくなりました。

今まで花や木を植えていた鉢がなくなってしまったのは、なんだか寂しい気持ちもしますが、その代わり、新しい小型プランターを2つ購入しました。

そのプランターがいつまで持つか分かりませんが、あと何年かすれば私も本当の老人となり、植物の世話ができるかどうか分かりません。

体力、気力、それと少しのお金がある今のうちに、古いプランターを処分してよかったかもしれません。

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「一日一句」

神無月 花の命を 惜しむなり



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