2022年10月10日月曜日

日本橋界隈 1.「大蒔絵展」

昨日は、日本橋界隈で半日過ごしてきました。

まずは三井記念美術館で開催中の「大蒔絵展」へ。

「漆と金の千年物語」というサブタイトルでした。

サブタイトル通り、漆で描かれた美しい絵画に、金粉や銀粉をほどこした日本文化の象徴ともいうべき作品がずらりと並んだ展覧会でした。

特に国宝の源氏物語絵巻が出品されるというので、出かけてみました。

この展覧会は三井記念美術館の他に、MOA美術館、徳川美術館の主催によるものでした。そちらの美術館は以前、出かけたことがありますが、その時はレプリカしか見られなかったのですが、今回は本物を拝むことができました。

私はシニア料金で入館できました。安くなった分、解説ガイドを借りることにしました。


蒔絵というのは、平安時代から鎌倉時代、室町時代、桃山時代、江戸時代、そして現代まで続いています。

武家の時代と言われる鎌倉時代などにも、平安時代の蒔絵の技術は続いていたのですね。

桃山時代には西洋人との交流があったので、キリスト像がある蒔絵もあり、びっくりしました。

江戸時代、お姫様が婚礼のときに持参したという貝桶の大きさは意外でした。

さまざまな文様の手箱、文箱、硯箱、文机などがありました。これらの箱は外観はもちろんのこと、蓋を開けた内側にも意匠がこらされていて、当時の美意識の高さが伝わってきました。

そしてどの時代にも、源氏物語の影響が伝わっていることは良かったですね。日本文化の底流には源氏物語が脈々と流れているのだろうと思いました。

近代、現代でも蒔絵の人間国宝もいらっしゃいますが、私としてはあまりモダンな蒔絵よりも、ちょっと古臭く感じられるような文様のほうがしっくりきました。

こちらは撮影OKの蒔絵の道具です。貝や金、筆や刷毛が展示されていました。

それにしても三井さんはよくこれだけのものを集めましたね。さすがに大財閥の力なのでしょう。重厚な扉のエレベーターが象徴的でした。

4年前の梅雨時、京都の旧三井家下鴨別邸に出かけた時、三井家のすごさに圧倒されたことを思い出しました。

その時のブログです。

2018年7月2日のブログ


早めのうちに出かけたのですが、館内もだんだんと客が増えてきました。

ということで三井記念美術館を後にして、お隣の日本橋三越へ出かけたのでした。

(ブログの文章の配置がおかしいところがあり、見づらと思いますが、失礼します)

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「一日一句」

続く技 漆紅葉の 手仕事よ



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