2025年9月に開催した「源氏物語を楽しむ会」の報告です。
この時は、会場の抽選の結果、23日の「秋分の日」開催となりました。
例によって、最初はおしゃべりにあれこれ花が咲きました。
というのも、私が松江に行った時に仕入れてきた「不昧公」の和菓子をいただきながらでしたので、おしゃべりも話題が尽きませんでした。
こちらは松江城と松江歴史館。
さて源氏物語ですが、今回からは「藤袴」の巻に入りました。
藤袴というのは、秋の七草のひとつだそうです。
ウィキペディアによれば「フジバカマ(藤袴、学名: Eupatorium japonicum)とはキク科ヒヨドリバナ属の多年生植物。秋の七草の1つで、秋に淡紅色の花を咲かせる」花だとか。
10月頃に咲くので、ちょうど今頃の季節の花でしょうか。
(写真は金沢自然公園のサイトより拝借しました)
「藤袴」の主な登場人物
♥玉鬘 光源氏の元の彼女と、若かりし頃の内大臣との間に生まれた女性。
◆内大臣 光源氏の幼なじみでもあり、恋のライバル。玉鬘の実父。
◆宰相の中将 光源氏の息子(夕霧)、玉鬘は姉だと思っていた。
実は、なかなかややこしい関係なのです。
この日は、当時の男性の髪型や、かぶり物について、ちょっと調べてみました。
冠を被る文化は、唐から入ってきたそうですが、平安時代の男性はどんなときでも冠を被らないことはありませんでした。寝るときも着用していました。
こちらの絵は、非常に貴重なシーンです。清和天皇が、おつむをそのまま出しています。非常にリラックスしていたのでしょうね。
またこちらはその冠の後ろにたれている細長い布です。巻纓(けんえい)と垂纓(すいえい)があります。
2種類ありますが、武官が着用した巻纓(活動しやすく短い冠)と、文官が着用する垂纓(長く下に垂れている冠)がありました。
なにやら決まり事がたくさんあり、貴族は大変でしたね。
こちらは昨年の大河ドラマ「光る君へ」で若かりし頃の藤原道長が付けていた冠です。彼は当時は武官だったわけですね。
「NHK大河ドラマ展」より
この日はとても爽やかな日でしたので、単衣着物がぴったりでした。
会場近くでは秋のお祭りが開催されて、おみこしが練り歩いていました。
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