2017年7月31日月曜日

ホームヘルプ

今年からホームヘルプという有償ボランティアをしています。
有償というのは、ほんのわずかなお金をいただけるということですが、まったくの無償ボランティアではないということです。

市の福祉公社というところが間に入って、いろいろと調整をしています。
普通の介護サービスでは使えないような場合に利用されることが多いようです。


一番最初は、1回限りでしたが、奥様が残された着物の整理というのをしました。
やはり男の方は、着物のことは分からないことが多いのでしょうね。

次は、これは今でも毎週しているのですが、老人夫婦のおうちの夕食作りです。
よそのおうちの台所で食事を作るのは勝手が違うのですが、おしゃべりしながら食事を作っています。

それとお部屋の片付けの手伝い、というのも月に一回しています。
ベランダの鉢植えを片付けたり、押し入れや高いところのものを整理です。
お年寄り一人では、なかなかひとりではできない作業ですが、二人でするとはかどるので、喜ばれているようです。

そしてこんどはお部屋の掃除をしてもらえないか、という依頼がありました。
これは今週から始めるので、どういう方なのか分かりませんが、身体が弱いそうなので、そういう手伝いが必要だということでした。


自分の親は施設に預けて、専門家に見ていただいているのですが、こんな私でも、よそのお年寄りの生活に、少しでもお役に立てばと思います。


2017年7月30日日曜日

花火大会

昨日は隅田川を始め、各地で花火大会が開かれたようです。
あいにくの雨に見舞われたところもあったようですが、私は娘の住む埼玉県の某市の花火を見てきました。

娘の家には、婿さん、婿さんのお母さんが揃っていて、孫たちも元気にしていました。

来月に2歳になる孫娘です。
身体は小さいのですが、気が強いようで、なんでもお兄ちゃんの真似をしたがります。

駅で配布していたうちわをもらってきたのですが、とても気に入ったようでした。


おもちゃも男の子用のものが多いのですが、最近はキッチンセットを買ってもらって、おままごともし始めたようです。


夕食は婿さんが用意してくれました。

じゃがいものビシソワーズ
アボガドとトマトのサラダ
枝豆
鳥のから揚げ

冷たいスープは絶品でしたよ。

小雨が降っていたので、花火が上がるかどうか心配でしたが、7時ちょうどに打ち上がりました。
19階の部屋のベランダから眺めました。


花火大会の会場は、娘の住むマンションの目の前にある河原なので、特等席でした。


孫たちも喜んで見ていました。


ママに抱っこされて、花火を指さしています。


1時間以上、たくさんの花火が打ち上げられました。

スマホではうまく写せませんが、とてもきれいでした。


可愛い孫たちとも遊べて、楽しい夜でした。

*****

この日の装い。

花火と言えば浴衣でしょうが、それは夜で、近場という条件でのこと。
よい年をしたおばあさんが昼間から電車に乗るときは、さすがに花柄の浴衣というわけにもいかないので、しじらを着ました。
半襟がないと、やはり寂しい感じがしますね。


クレイアート作家さんに教えていただいたスイカの帯留▼をしてみました。

スイカだと、最初に気づいてくれたのは、婿さんでした。




2017年7月29日土曜日

ゆかた会

三味線のゆかた会が近づいてきました。


今回は浴衣を着て、「都鳥」を演奏します。

昨日が最終のお稽古日だったのですが、うちでは完璧にできていても、先生の前で弾くとぐちゃぐちゃになってしまって、情けない!

おまけに今回は5人で合奏をするようなのですが、お相手の方とも顔合わせもしていないし、当日の練習もないそうで、ぶっつけ本番とはこのことでしょうか。

それでも演奏しなければならないので、後は度胸でびしっとするだけです。

2017年8月3日(木)14時半より
調布市文化会館たづくり 8階 映像シアター
   アクセスはこちら▼

長唄三味線の音色を聞いてみたいという方は、どうぞご自由にお出で下さい。
もちろん入場無料です。

最後には先生のステキな演奏がありますよ。


2017年7月28日金曜日

a design travel SHIZUOKA EXHIBITION

だいぶ前のことになりますが、渋谷のヒカリエの「静岡県の観光をデザインの視点からみる」▼という展示会に行きました。
英語のタイトルは”a design travel SHIZUOKA EXHIBITION”というものでした。


ここはヒカリエ8階の「d47 MUSEUM」というスペースで、日本の47県の紹介をするところのようです。
ギャラリーのようでもあり、カフェのようでもあり、ちょっと不思議な空間でした。

この展示会は今月末まで開催しているので、ちょっとご紹介してみます。

静岡県というのは日本のほぼ中央に位置する県ですが、海あり、山あり、温泉あり、城下町あり、港町あり、気候は温暖で、そしてなんといっても富士山のある地域です。

実は私の母方の両親は静岡県の生まれで、子供の時は、静岡に住む遠い親戚からミカンをよく送ってもらっていた思い出があります。

祖父は13歳の時、単身で上京して丁稚奉公を勤め、そして自分で商売を始めた人でした。
それで静岡の親戚は、この祖父をたよって、何人もの人が上京してきたそうです。
また、祖母は割烹料亭の家に生まれ、明治の人にしては珍しくすらりと背が高く、とても美しい人でした。
とにかく、静岡の親戚の人はとても人数が多くて、きょうだいはそれぞれ10人以上いたのではないでしょうか。
子どもの私は、法事の時など、たくさんの静岡の人と会いしましたが、誰が誰だか分からないまま、大きくなりました。
それで私は「静岡」と聞くと、静岡の親戚のことを思い出してしまうのです。

話がそれましたが、この展示スペースにはいろいろなものが展示されていました。

これは化石と、ウナギの標本だったかしら。
なんだか珍しいものでした。


なんと有名な工芸家の芹沢圭介も静岡の人だそうです。
静岡市には彼の美術館もあるそうです。


静岡といいえば楽器メーカーがたくさんあることでも有名ですね。
私も3月に浜松に行った時▼に、「ここは音楽の町だ」実感しました。


おいしそうな静岡の地酒もたくさん並んでいましたよ。


こちらは「三養荘」▼という伊豆にある有名な旅館の食卓風景でした。
鎌倉時代からある温泉の旅館だそうです。
いちどはこういう格式のあるところに泊まってみたいですね。


普通の観光物産展だと、お土産がずらりと並んでいるのですが、ここは一風変わったものが置いてあり、なかなか刺激的でした。

またこのスペースの隣にある「d47食堂」」では「静岡定食」というのが食べられます。
しらすと桜エビの釜揚げ丼、ワサビ漬けなどの定食でしたが、おいしそうでした。

旅行は、なかなかすぐに行けませんが、こうやって地方のものを眺めているだけでも、旅行に行った気分になれるのは、嬉しいですね。


2017年7月27日木曜日

紀尾井アートギャラリー

旧赤坂プリンスホテルのレストランでランチ▼を楽しんだ後は、有志で「紀尾井アートギャラリー」▼まで歩いて行きました。

この日はちょっと小雨が降ってきましたが、それほど暑くはない日だったので、助かりました。

食事をした場所は、明治17年、ジョサイア・コンドルの設計により北白川宮邸として建てられたところでした。


しかし北白川宮は明治45年に港区高輪(現:新高輪プリンスホテルの地)に移られ、
大正13年、旧邸は李王家に下賜されたそうです。

看板の説明を読む着物美人たち。


紀尾井町の名前のいわれですが、江戸時代の紀伊家、尾張家、井伊家の各家の文字を1文字ずつとって、紀尾井町という町名になりました。

このあたりはきっと以前は武家屋敷が並んでいたところだと思われますが、現在はマンションばかりになっていました。

紀尾井町アートギャラリーは、そのマンションの一角にありました。


普通の人はちょっと気づかないような場所でした。
まさに「隠れ家」にふさわしいところです。


ここには素晴らしいものが展示されていたのです。


それは「伊勢型紙」です。
こちらには江戸末期から昭和にかけての伊勢型紙が、約5000枚が保存されているそうです。
江戸小紋をはじめ、幾何学模様、花鳥風月、それに文字という型紙もありました。

型染は室町時代に始まったそうですが、江戸時代に大名の裃の模様として普及しました。

型紙に型を彫り、反物に染めてできあがりますが、その前段階として楮(こうぞ)を栽培して、和紙を作るところから始まります。
そして柿渋で加工をして、天日で干して乾燥させて、型を彫ります。
とても手の込んだ作業になります。

ギャラリー内部は撮影禁止でしたが、型紙で染められたTシャツや、傘、バッグ、絵葉書などが販売されていました。
パンフレットを載せておきます。


三重県の鈴鹿市には「伊勢型紙資料館」▼というのがあるそうです。
元々は江戸時代には型売り商家だったところだそうで、そこにも多くの型紙作品が展示されているそうです。

建物のバルコニーからは素晴らしい緑が見えました。
たくさんの葉が生い茂っていて、周りの現代的なものを覆い隠しているので、まるで避暑地にいるような雰囲気でした。


都会のど真ん中に、こんな優雅な場所があったとは知りませんでした。
「川越きもの散歩」の皆様には素敵な場所を教えていただき、ありがとうございました。

*****

この日の装い。

着物友だちのTさんにいただいた夏着物です。


初めは白っぽい帯を予定していました。
ところが着物の柄を良く眺めてみると、空には雲がかかり、そして山があり、地には松が生えていました。
そのような情景には、お月様が似合うかもしれないと思い、同じ色合いで、銀色の丸が刺繍されている帯が良いと思って、急に変えてみました。

着物と帯の同色の組み合わせも、意外と良いかもしれないと思ったのでした。


2017年7月26日水曜日

夏着物ランチ会@赤坂プリンス旧館

先日、「川越きもの散歩」▼の皆様とご一緒に、素敵な場所でのランチ会に参加しました。

赤坂にある「ラ・メゾン・キオイ」▼というフレンチレストランです。


ここは東京都の有形文化財に指定されている建物にあるレストランです。

1884年(明治17年)、コンドルの設計により北白川宮邸として建てられましたが、その後、1930年に朝鮮最後の王家である李家の「旧李王家東京邸」として宮内庁御用達の職人の手が加わり、そして1955年には「旧グランドプリンスホテル赤坂 旧館」になりました。

かつては「赤プリ」と呼ばれて親しまれていましたが、その後に復元されて、昨年、「赤坂プリンスクラッシックハウス」▼という名前になり、レストランとして生まれ変わりました。

建物の前には、どういうわけか、白いトナカイが立っていました。
クリスマスと間違えたのかな?


とても重厚な建物でした。
どっしりと落ち着いていて、そして優雅な雰囲気がありました。
こちらは出窓です。


食事の内容は、前菜(カジキマグロと人参とミカン)、スープ(ジュンサイ)、メイン料理、デザートというものでした。


メインはポークか魚のどちらかが選択できるので、私は魚をお願いしました。
グリルしたアイナメが、カブのクリームスープとミックスされていました。スープのだしはアサリだそうで、とてもまろやかな味がしました。

この日は、16名の参加者がありましたが、みなさま、素敵な夏着物をお召しでした。


(集合写真は「川越きもの散歩」からお借りしました。)

私は、黒一点の参加者であるTさんの奥様からいただいた着物を着て参加しました。
昔のもので丈がかなり短いので、私のところに回ってきたのだと思います。
こういうことがあると、チビで良かったなと思います。


ランチの後は、近くにある伊勢型紙のギャラリーへと向かいました。
(この項、続きます)



2017年7月25日火曜日

「最悪の将軍」

今日の読書案内は、朝井まかてさんの「最悪の将軍」です。


最悪の将軍って誰のことだと思いますか?
それは犬公方として悪評の高い徳川五代将軍・綱吉のことです。
悪法と言われた「生類憐みの令」を出した人ですね。
三代将軍・家光の子どもとして1646年に生まれ、1709年に亡くなっています。

この小説では、彼が将軍に就くまでのことから、将軍として為したことを、彼自身、高司家出身正室・信子や側室のお伝、美貌の母親桂昌院などの眼を通して描かれています。

ただ小説を読んでいくと、「最悪」というのは、反語のようなもので、実際は綱吉は「仁政」を目指していた人のようです。
文治政治を行いたいと願っていました。

政治の中身は別として、彼の生きてきた時代が悪かったのでしょうね。
各地で大地震や洪水が起き、また江戸ではお城まで焼けてしまう大火があったり、なんと富士山も大噴火を起こしてしまうような時代でした。
そして社会面ではあの赤穂浪士の討ち入りがあったりと、これは綱吉でなくても誰が将軍であっても、取り組むべきことが多すぎて、難しい時代だったのではと思いました。

現在の日本のことを考えてみると、台風や地震、津波などの自然災害は毎年のように報道されています。凶悪犯罪も起きています。
ところがそれに真剣に対処している総理大臣や政治家などはいるのでしょうか。

綱吉の方がよほど立派ではなかったのではないかと思えてしまいました。
ずいぶんと誤解されている人だと思いました。

綱吉は自分は中継ぎの将軍であると自覚していて、自分の子どもは亡くなってしまったので、次の代の将軍は、兄(四代将軍家綱)の息子に引き継いで、政治の世界から身を引きました。
当時の将軍夫妻にとっては、お世継ぎを作ることだけが、一大事だったのでしょうね。

そして綱吉は、可哀想に当時の流行り病である麻疹に侵されて亡くなってしまいます。

なんだか可哀想な人だと思いました。

さてこの本の著者である朝井まかてさんですが、今までの文体とはがらりと変わっています。
それはこれまでは職人や商人が主人公のお話を書いていましたが、今回は将軍が主人公だというので、文体まで変わってきました。
どちらが良いとは言えませんが、いろいろな人物を掘り起こして物語を作るのは、すごいと思いました。

ただしタイトルは、もう少し考えた方がよかったのではないかしら。
「最悪」ではちょっと可哀想だわ。



2017年7月24日月曜日

「士魂 Remember」

「きものん」▼でいつもお世話になっている女優のこばやしあきこさんも出演される劇を見てきました。

「士魂 Remember」というタイトルで、新撰組のお話でした。
会場は新宿御苑近くの「シアターサンモール」という劇場でした。


劇場の入り口には、お祝いのお花がたくさん並んでいました。


実は私は10年ほど前、市内のFM放送局で、インタビュー番組を制作していました。
そのころ、NHKで香取慎吾主演で大河ドラマ「新撰組」を放映していました。
新撰組隊長の近藤勇はうちの市生まれということで、市をあげてドラマを応援していました。
その関係で、私は市の担当者をインタビューすることがあったのです。
それで新撰組に関する資料を山ほど読んで、インタビューに臨んだのです。
その後も、小説、映画、テレビなどを通して新撰組のことはかなりツウになっていました。

ということがあったので、今回の舞台も是非見に行かなくちゃと、ワクワクしていました。


今回の「士魂」は3回目の公演だそうです。

お芝居は、私の知っている新撰組のお話をほぼ忠実に再現していたと思います。
ただし沖田総司は、現代人の小野田誠司という設定で、彼が幕末に迷い込んでしまうというお話でした。
でも新見錦がお梅と一緒にいるところで殺されてしまうとか、古高俊太郎が蝋燭攻めにあうところ、近藤勇は4月25日に処刑されたところ、などはそのままでしたね。
ただし、沖田総司が土方歳三を追って函館まで行ってしまうという場面には苦笑しましたが。


さてこばやしさんですが、彼女は新撰組の山南さんを慕う島原の花魁の明里役でした。
かつらではなくて、自前の髪を結っていたそうです。
京言葉がとても可愛らしかったです。
でも山南さんが殺されてしまうシーンの絶叫は、劇場内に響き渡るほどで、すごい迫力がありました。

私はこばやしさんから、着物姿のポーズを教えていただいたことがあるのですが、舞台の上の彼女も、まさにその通り。
膝頭を合わせて、腰を落として、手はきれいに添えて、指先までピンと・・・・。
とても美しい姿でした。

劇を見に来ていた人は、男性が多かったですね。
それも一見こわもての人が、真剣に見ていたようです。

とても迫力のあるお芝居でした。
殺陣が素晴らしかったです。
チャンバラは久しぶりに見ましたが、汗が飛び散ってくるようでした。

私は通路側の席に座っていたのですが、そこを隊士たちが走っていくときは、つむじ風が舞い上ったようで、ハッと身を引きましたよ。

最後に舞台の写真撮影OKの場があったのですが、私はスマホの電源を切っていたので、立ち上げるのに時間がかかってしまって、こんな写真しか写すことができませんでした。
残念でした。


役者さんは本当に体力勝負の大変なお仕事だと痛感しました。

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この日の装い。

着物交換会でいただいた水色の絽の着物です。
普通サイズの人には小さすぎたようで、私の手元にやってきました。


白やピンクのもみじが描かれています。
私には派手すぎたかと思いましたが、意外と評判が良くて、嬉しくなりました。

薄いピンクの夏帯は、うたどんさんのお母様からのいただきもの。
とても締めやすいので、助かります。



2017年7月23日日曜日

博多織の帯

私は、昔ながらの博多織の帯とは、どうもあまり相性がよくないようです。

着物を着るようになって最初の頃、「博多織の帯が一本あると便利」ということを聞いて、白×黒の「ザ・博多織」という半巾帯を求めました。
ところが、あまりにコントラストが強すぎたのか、結局、一度も使わずに着物交換会に出してしまいました。
写真が残っていないのですが、こんな感じの帯でした。


それでも懲りずに、今度はピンク×黒の博多織のリサイクル品の名古屋帯を見つけて買いましたが、状態があまり良くなくて、これまた一度も着用しないまま、どこかへお嫁入りしました。
こんな感じの帯だったと思います。


そして次は黒×赤の半巾帯にしました。
これはトウキョウジョーさんで見つけたもの。


巾もあまり広くなくて、チビの私には良いだろうと思っていたのですが、やはり私には色やデザインが強烈すぎるようでした。
どうしようかと迷っていたところ、たまたま着物友だちのMさんが「黒と赤の博多帯を探している」という情報を聞いて、さっそくMさんに使っていただくことにしました。

こんなふうに、かっこよく着ていただきました。


もう一つ手元にあるのは、こちらの黄緑×黒の半巾帯です。
これも買っただけで、まだ着用していません。
この帯が登場する日はあるでしょうか。


自分に似合うもの、似合わないものがようやく分かりかけた頃ですが、それまで随分、勉強させてもらったことになりますね。

2017年7月22日土曜日

七月名作喜劇

今月の新橋演舞場は「七月名作喜劇」でした。
招待券を2枚いただいたので、着物友だちのUさんをお誘いして、観劇してきました。


初めは波野久里子さんの「お江戸みやげ」という人情喜劇。
彼女は本当に上手な人ですね。
今回は田舎の行商のおばさん役でしたが、見事でした。
一目ぼれしてしまった役者さんに、行商で得たお金をすべて渡してしまうのですが、それでも彼女は手を握られただけで大満足。
今どき、こんな純情なおばさんはいないでしょうが。


2番目は「紺屋と高尾」。
浅野ゆう子が高尾太夫さんに扮しての、これも人情喜劇というのでしょうか。
彼女は昔からスタイルが良いので有名ですが、舞台で見ると顔がとても小さくて10頭身くらいに見えましたね。
ただ、声があまり可愛らしくなくて、ドスが効いていた声でした。
最初のお芝居では二枚目役を演じた喜多村緑郎さんが、こちらではアホな三枚目を演じていました。これは昔は藤山寛美の当たり役だったそうです。

劇場内はクーラーが良く効いていて寒いくらいでしたが、舞台では役者さんは袷の着物を着たり、ももしきを履いて演技したりして、汗だくだったでしょうね。
花魁も20キロくらいある衣装やかつらをかぶっての演技、たいへんですね。

どちらもお金が絡むお話でしたが、お金を笑い飛ばすようなお話でした。
たまにはこいういうリラックスできる劇もよいかもしれませんね。

会場のおばさん率はとても高くて、おじさんはポツンポツンとしかいなかったようです。


2階の休憩所で、Uさんに写真を写していただきました。


しっかりとおばさんしていますね。

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この日の装い。

先日の着物交換会でいただいた絽の着物です。
写真で見るよりも、青がきれいな色です。


どなたかのおばあさまが着ていらっしゃったそうですが、あまりに小さくて提供されました。
水玉がとても可愛らしくて、レトロな着物です。
着丈が140センチくらいしかなくて、さすがの私もおはしょりがぎりぎりでした。
でもとても肌触りの良い着物でした。

帯は市内のリサイクル品屋さんで見つけたもの。
桔梗が描かれています。


その日は大雨だったので、お店の女将さんが「雨の日サービスにするよ」と言っておまけをしてくれた絽の帯です。

お太鼓が少し小さくなってしまいました。



2017年7月21日金曜日

夏着物のお直し

今年の春に、FBの着物友だちから素敵な夏着物をいただきました。

青色の透けた生地に、黒で山や雲や松の木などの模様が描かれていて、金糸銀糸がほどこされているお洒落な着物です。


なんでもその方の奥様のお姉さまが着ていらっしゃったそうですが、寸法が小さいというので、私のところに回ってきました。

頂いた時、ちょっと羽織ってみると、ジャストサイズで、とても嬉しく思いました。

それで今度、ホテルでのランチ会があるので、その時に着ていこうと思って、もう一度羽織ってみたところ、お袖が52センチと、普通の着物より長いことに気が付きました。

それで3センチほど短くすることにしました。
といっても、袖の下の方を縫って、端をかがり直しただけですが・・・。

さて、どの帯を締めようかと、嬉しい悩みに浸っています。