本当に素晴らしい演奏会でした。
会場は紀尾井町ホール。
ここは緞帳がなくて、係りの人たちが舞台装置を変更するのもすべて丸見えで、面白い風景が眺められました。
入場料はかなり高額でしたが、満席でした。
熱烈なファンが多くいらっしゃるのでしょうね。
私は安いバルコニー席でしたが、上から舞台を眺めるのも面白いものでした。
演奏された曲は、すべて政太郎先生のオリジナル曲。
折口信夫原作の「死者の書」というのがあり、オペラのような感じがしました。
大津皇子なども登場してきて、飛鳥時代を彷彿とさせるような、不思議な雰囲気の曲でした。
一番最後に演奏された「六斎念仏意想曲」は、政太郎先生が23歳の学生の時に作曲された処女作品ということでしたが、本当にすごい曲で、超絶技巧曲でした。
これを私の先生も演奏されましたが、人間技とは思えないほどのスピードで、すごかったです。
三味線は12人でしたが、みなさんすごい実力の持ち主だと思います。
この曲には太鼓のお囃子が4人いましたが、アフリカンドラムのような筒形の太鼓と、普通の太鼓の二台を使っての演奏で、こちらもとても迫力がありました。
三味線の演奏会とは思えないような、超越した演奏で、鳥肌が立つくらいでした。
私が今まで知っていた三味線とは比較ができないほどのパワーと思いが伝わってきて、演奏後もしばらく呆然としてしまいました。
実は、この時はスマホの電池が切れてしまって、写真は一枚もありません。
ニューオータニのイルミネーションがきれいでしたが、写せずに残念でした。
この日の装い。
「日本橋きもの倶楽部」に寄ったので、そちらで購入した黒の訪問着です。
なんだか名取さんのような着物で、こういう場所には恥ずかしかったのですが、仕方ないですね。
一日に二か所出かけると、こういうことになってしまいます。
染めと刺繍の萩のような花模様がとてもきれいです。
生地もしっとりとしていて、きっと高級なものだと思いますが、リサイクルだったので4000円くらいでした。
帯は金銀の名古屋帯です。
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