今日は目白の椿山荘の近くにある「永青文庫」というところに行ってきたの。
ここはかつての熊本藩主細川家の江戸屋敷があった場所で、細川家代々の殿様のコレクションが収められているの。日本のものや中国の美術品がきちんと保管されているの。
今回、ここで源氏物語関係の絵巻などが展示されていたの。
実は、友人がこの永青文庫の抽選に当たり、私が源氏物語ファンだということを知っている彼女がその入場券をプレゼントしてくれたのよ。
それで、いそいそと出かけてみたのです。
そこは閑静な住宅街の中にあって、多分あまり多くの人には知られていないかもね。
レトロっぽい雰囲気の照明。
細川家は初代当主の幽斎さんが源氏物語には一言ある人だったようで、模写をしたりして、いろいろと研究をしていたそうよ。
そして16代の当主である護立(もりたつ)さんという方は、大正時代から昭和初期には、武者小路実篤などのパトロンもしたそうで、このお屋敷を永青文庫という形にしたんですって。
こちらが展示室のあるところ。
このお屋敷はそれほど豪華なものではないけれど、室町時代、江戸時代の国宝級の美術工芸品がたくさんありました。
私が気に入ったのは、伊勢物語の絵巻。
カラフルでとてもきれいでした。
細川家の代々の当主は、みなさん文武両道に優れていたようで、たくさんの美術品を収集したり、保護したりしていたの。
だから細川護熙さんがろくろを回して、晴耕雨読の毎日を送っているというのも血筋なんだなと思ったわ。彼は18代目の当主だそうよ。
こういうのを見ると日本の伝統ってすごいなと思うのよ。
こちらは応接間。
この文庫では季刊で冊子も発行しているのよ。
美術工芸品を中心とした素敵な冊子です。
そういう文化的なことって、なかなかできるものじゃないと思うけどね。
こちらは別館。
私が気にいったのは、別館にあった喫茶室なの。こんなふうにお庭を眺めながらお茶が飲めるの。
ここでコーヒーや紅茶がいただけるの。クッキー付きで600円。
お抹茶を頼むと、細川さん自らが作ったお椀に入れてくれるそうよ。
これは、昔の侯爵が使っていたコーヒーカップなんですって。由緒あるんでしょうね。
ところで目白といえば、かつての角栄御殿があったところ。
でもここはブルとーザーで取り壊されていました。
今太閤と言われた人のお屋敷だったのにね。
かたや細川家は500年近く代々と続いているでしょ。
一代限りで終わってしまう今の政治家(真紀子さんはいてもね)と、昔の殿様の違いがまざまざと感じられたわ。
8 件のコメント:
うーん素敵♪
お判りでしょうけれど、大好きな雰囲気です。
あの辺りは古いお屋敷がたくさんあるようですね。
中に入れるだけでも嬉しいかも。
所蔵の食器でコーヒーを出して下さるなんて、太っ腹!
行ってみたいです。
史子さんのところからだったら、割と近いでしょ?
絶対に好きになる雰囲気だと思いますよ。
昔の分厚い百科事典のようなものもたくさんありましたよ。
昔は日本にも本当のお金持ちがいたんだね。
だから文化貢献もできたんだよね。
今の金持ちはスケールが小さいね。
貯めることは知っていても、使い方を知らない。
私も、こういう雰囲気大好き。漂う空気までもが、品がある気がします。
ここで、ゆっくりコーヒーなどいただいたら、心豊かになれそう。
でも、抽選に当たらないと、入れないの?
さすが,としちゃんさん,文化の薫り高い日々をいつも楽しみにに読ませていただいてます.そーかあ,細川家,たいしたもんですね.
うーん、諏訪ッチさんもお金持ちになって、こういうところを作ってほしいわ。そこのギャラリーに諏訪ッチさんの写真を展示したりするの。素敵じゃない?
マサさん、書き方が悪くてごめんなさい。ここは入場料600円を払えば、だれでも入場できます。たまたま私はそのチケットをいただいたんだけど、それまでこういうところがあること知りませんでした。
この近くには講談社の野間記念館というとkろもあって、そこにも入ってみたかったわ。
たかぽんさん、ほんと、細川家ってこういう家系だったのねーと思いましたよ。
細川さんも総理大臣なんかよりも文化人の殿様のほうがよほど似合っているなと思いましたね。
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