2014年4月17日木曜日

なんちゃって和裁 ~羽織編~

私は和裁の経験というのはまるでなく、半襟を付けたりする程度の技能しかありません。

でも常々、和裁ができたらいいなと思っていました。

そんな私が、羽織の裏を直してしまいました。
なんていうと大げさですが、単に裏を貼りつけたというほうが正しいかもしれません。

その対象になったのはこちらの羽織。
知人からいただいたもので、黒に小さな花模様が描かれていて、カジュアルなときにちょいと羽織るにはとても便利なものです。

あまり仰々しくないので、カーディガン感覚で着られる羽織です。


ところが、いただいたものなのであまり大きな声では言えないのですが、裏地があまりきれいではなかったのです。

こちらがその裏地。ちょっとくすんでいました。


羽織というのは羽織ったり、脱いだりすることが多いので、裏地が意外と目立つんですよね。

とはいえ、わざわざ直しに出すほどのこともないので、なんとかならないかと思っていました。

そこで考えたのは、着物も羽織も同じ形なので、着なくなった着物をちょん切って、貼りつければいいのではないか、ということでした。

その候補がこちらのオレンジの着物。
世田谷ボロ市で、1000円で求めたもの。

寸法はぴったりでしたが、あまりに大柄なので、ちょいと着るには恥ずかしい代物でした。


この着物を裏地に使おうと思い立ちました。

単純に貼りつければよいと思っていましたが、袷の着物なので、裏を剥がすのがけっこう大変でした。

でも着物の分解作業、とても面白かったですね。
えー、意外と針目は粗いのね、とか裁ち方とかとても参考になりました。


衿の付け方など、面白かったです。
着物って本当に直線からできているのだと、よく分かりました。

洋服のように縫いしろが2センチとかいうのではなく、反物の幅そのものをうまく利用しているのだなと思いました。


そして表だけになった着物を、適当に切って、それを羽織の裏地に適当に乗せて縫ってみました。

誤算だったのは、袖の部分。
ここは着物のままだと、裏返しになってしまうのですね。

ということで、まずは背中と前身頃の部分だけ、貼りつけました。
(柄が揃っていませんが、これはもともとの背中心がこのようになっていたのです。)


まったく自己流の、なんちゃって和裁でした。

ほんとうに和裁をする方から見れば、あまりにずぼらなので呆れられてしまうかも・・・。





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