宇都宮線の結城駅に降り立ちましたが、人影はまばら。
炎天下の元、会場まで歩きます。
こちらが会場の「つむぎの館」▼。
すてきなお庭を通りぬけます。
こちらで教えていただきます。
今回の参加者は男性1名を含んだ6名でした。
私は割烹着に、きもの熱さんはもんぺに着替えました。
手順はガラス窓に書かれていました。
紅花には赤い色素と黄色い色素が含まれているのですが、その中から赤い色素だけを取り出すという作業をすることになるのです。
まずは材料の紅花を大きな盥に開けます。
水を注いで、まぜまぜ。
そして水から紅花だけをすくい取ります。
きれいになるまでこの作業を5回繰り返しました。
紅花は漢方薬のような臭いがしました。
なんとなくオキアミのような感じですね。
そしてアルカリ剤を入れて、一休み。
ここまでが午前中の作業でした。
休憩したのは「壱の蔵」というカフェです。
割烹着姿の私が写っています。
お昼ごはんはお弁当が用意されていました。
のんびりした後、午後の作業は大変でした。
アルカリ剤が混ざったものから紅花を取り出すのですが、渾身の力を込めてがんばりました。
ひたすら絞って、濾して の繰り返しです。
濾してしぼった紅花は、コロッケのようでした。
これは捨ててしまいます。
濾します。
ぎゅーっと絞ります。
大変な作業でしたが、みんなでおしゃべりしながら頑張りました。
先生が作業をしながら、染色の歴史やうんちくを分かりやすくレクチャーしてくださるのが良かったですね。
こちらはセルロースパウダー。
これに色をしみ込ませます。
その後、中和させるために酢酸を入れるのですが、一度に入れると爆発してしまうので、少し入れてはかき回します。ちょっと酸っぱい臭いがしていました。
そしてまた濾します。
中から出てきたのは、こんなきれいなピンク色の色素。
本当にきれいな色で、みんな大声を出して感激しました。
この色素でスカーフを染めました。
とてもきれいな色でした。
色素を瓶詰めして、ラベルを張ってもらいました。
元の紅花と比べると、まるで違った色になったのが驚きです。
これがお土産です。
教えていただいた稲葉先生、いろいろ準備していただいた奥順のみなさま、そして一緒に楽しんだみなさま、本当にありがとうございました。
素材を洗って濾して絞って・・・というすべての手作業を通して、昔の人の体験ができ、知恵もうががうことができました。
ひと夏の貴重な体験でした。
4 件のコメント:
紅花は私も興味があります♪
いい体験をしてきましたね、染めも織も奥深いです。
春にある会合でお隣に座られた方が結城で紅花のお仕事をされているそうで寡黙な方でしたが、ちょっとお話を伺ったのよ。
スカーフいい色ですねぇ〜
さとさん、染めとか織りと言うのは、話に聞いているだけではなかなか理解できませんが、自分で体験してみると、その大変さが良く分かりますね。
紅花のお仕事をしている人とお話されたんですか。紅花は触れているだけで体調がよくなる気がしました。なんだか手のひらがぽかぽかしてきたの。
スカーフは帯揚げにしようと思っています。
としちゃん、すごい!!!
工程を正確に覚えていて素晴らしいです~
この記事にリンクさせてくださいね。
私はこんなに肉体労働だと思わずお誘いしてしまいましたが、楽しかったですね♡
紅花パウダーを一生懸命乾かしてますが、どうも3日間では無理そうです。あんなに頑張って搾りましたが、まだまだ水分含んでますね。自分で花絞りからはじめた色素、大事にしたいです。お付き合いいただいてありがとうございました。私はこれから記事を書きます。
きもの熱さん、こちらこそお誘いいただいてありがとうございました。
濾して、絞って、濾して、絞っての力仕事でしたね。でも昔の人は科学的知識もないのに、酸とアルカリのことをちゃんと分かっていたというのも素晴らしいですよね。
あそこでは、いろいろな染め体験ができるので、10年も通い続ける魅力があるのでしょうね。
ほんとに貴重な体験ができましたね。
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