いちばんの理由は、入館料が安いこと。
大人なら500円、学生なら300円というリーズナブルなお値段です。
もう一つの理由は、地下街を通っていくと、雨の日でも新宿駅からはほとんど濡れないで到着できるということです。
またここはそれほど一般的には知られていないので、展覧会を社交の場所と間違えているような騒がしいおばちゃんたちがいないことです。
それらの理由は冗談としても、ここの展覧会はいつもかなり充実してて、見終わった後の満足感はかなりのレベルです。
今回の出し物は、「世界のビーズ」▼。
1階の展示場はヨーロッパで発達したビーズの世界。
イギリス、フランス、東欧諸国、そしてアメリカの華やかなビーズの製品がたくさん並んでいました。
ぎっしりとビーズが付いたドレスがすごかったですね。
ブルガリアやルーマニアなどの民族衣装では、男性もたくさんビーズで飾っていたようです。
昔のビーズハンドバッグもたくさんありましたが、細かいビーズがぎっしりとついていて、素晴らしいものでした。
2階の展示場では、日本、アジア、アフリカなどのビーズの世界が展開されていました。
どれも美しくて精巧に作られていました。
とても細かい手作業によるものですが、民族の違いがあっても、どれもカラフルで美しいものばかりでした。
現代の私たちにとって、ビーズというと、アクセサリーの一種のように感じますが、ビーズはかなり大昔から世界中に普及していたようです。
そしてそれは、おしゃれのためというよりも、魔除けや祈りを表すためにあったようです。
特に小さな子供たちをビーズで飾り立てるのは、魔の手にかからず、健全に成長してもらいたいという願いがあったようです。
また外敵から身を守るためのビーズというのもあり、今の防弾チョッキのような感じだったのでしょうか。
ビーズの材質は、今はガラスやプラスチックが主流になっていますが、昔は石や貝殻や木の実などを用いていたようです。
下の写真の絵葉書をお土産に買ってきました。
こちらはインドのビーズ。
白いのは貝殻ですね。
こちらはフィリピンのビーズ。
とても光沢があって、きれいでした。
MIYUKI▼という福山市のビーズメーカーの紹介ビデオがありました。
世界に誇れる日本のビーズメーカーだそうです。
製法を見ましたが、細かいビーズを作るのは、技術力が必要なのだと分かりました。
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この日の装い。
かなり涼しくて23度くらいしかなかったと思います。
夏の着物では寒いくらいだったので、8月中でしたが、遠州木綿の単衣にしました。
我慢して夏着物を着て寒がるよりも、いいですものね。
帯はちょっと夏っぽく白の麻帯。
帯締めはOteshioで購入したきねやの水色。
青色と白ですっきりしすぎたので、帯揚げは紅花染にして、ちょっと遊んでみました。
2 件のコメント:
やはり世界にはいろいろなビーズがあるのですね。身を守るためだったり、成長への祈りだというのは知りませんでした。
洋服や小物にちょこっとあると良いアクセントになりますよね。
ずんこさん、世界中、どこでもビーズが見られたのは面白かったですね。とくに中近東やアジアでは発達していたようですよ。
ヨーロッパのものに比べて、それほど洗練されてはいなかったけれど、あの細かい作業はすごいと思いました。
キラキラしているビーズは、気分が高揚していいわね。
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