2025年5月30日金曜日

「多摩ニュータウン物語」のフィールドワーク1.2

大学の授業で「多摩ニュータウン物語」という講義を受けています。

これは多摩に広がるかつての団地の開発の歴史や、その後の経緯について学ぶ授業です。

担当されているのは、当時、公団で仕事をされていた方なので、非常にリアルで面白い内容です。

そしてこの授業の特徴は、実際に多摩の団地を歩くフィールドワークが多いことです。

私にとって「団地」というと、それは昭和の響きがありましたが、今の団地は非常に美しく、機能的で、さまざまなバリエーションがあるということが分かりました。

多摩ニュータウンというのは、とても広い敷地で、その東西の距離は約15キロ、南北は5キロの細長い形をして、なんと新宿から調布までの距離に相当するそうです。人口はおよそ23万人ほどだそうです。

(画像は東京都都市整備局より拝借)

その建設当時の世間の様子もいろいろと教わりました。ニュータウンの構想は、なんと美濃部都知事の時代からあったそうです。

詳しい内容は別にして、4月と5月に実施されたフィールドワークについて、ちょっとだけご紹介します。

最初に建設されたのは、永山地区。現在、リニューアルされて美しく変身して、民間のマンション顔負けの建物もありました。

また戸建てのオシャレな建物もあり、いろいろな顔が見られました。


この地区の問題は、建物と住民の高齢化です。
建設された当初は、「夢の2DK」と呼ばれていましたが、エレベーターがなく、住民が高齢化した現在ではそれが問題になっています。
また学校をあちこちに建てたため、子供が成長して他の場所に住むようになると、不要になってしまい、建物だけが残されてしまっています。
これは日本の各地で見られる問題ですね。

「福祉亭」というスペースでは、ボランティアの方たちが、地域住民が顔を合わせる場所を提供しています。高齢になって、歩いて行ける範囲に、このような集会所があるのは良いことと思いますが、運営するメンバーも高齢になり、なかなか大変かもしれません。

5月は多摩センターから出発して、団地を歩きました。

多摩センターの駅なかで集合です。


駅前の地図で解説する講師。

実は私は昔、ここにあるベネッセで赤ペン先生をしていたので、多摩センターはよく訪問していました。右の高い建物がベネッセのビルです。


左端にサンリオのピューロランドも少しだけ見えます。

こちらはパルテノン多摩。


外観は昔と変わりありませんが、中はだいぶ変わったように思えました。

そこから外へ出ると、美しい風景が目に入りました。


その後、プロムナード多摩という美しい住宅街を歩きました。


(個人のお宅ですので、判別できないようにしましたが、バラが満開でとてもきれいでした)

玄関のそばに、書斎のような小部屋があり、そこは外からの出入りが自由なので、地域住民の集会の場としても、趣味の場としても利用が可能で、いわば開かれた空間が用意されていました。

ここはとてもオシャレな住居空間でした。一戸建てですが、統一感があり、美しい地区でした。倍率がすごかったそうです。

またテレビの「金曜日の妻たち」の舞台となった住宅街もありました。

こちらは季節により、正面に富士山が美しく見える場所だそうです。桜並木もあり、お花見に外国人も訪問するのだとか。


鶴牧西公園。多摩センターと唐木田の間に広がる公園です。


小田急線の唐木田駅に到着。

唐木田は昔からある地域だそうです。

こちらは集合写真。

フィールドワークの後は、さすがにおなかが空いて、唐木田の駅近くのお店でランチをしました。すごいボリュームでしたので、おじさんたちに食べて貰いました。

ニュータウンのイメージがだいぶ変わりました。



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