2019年7月25日木曜日

弥生美術館・竹久夢二美術館

弥生美術館・竹久夢二美術館▼には前々から行ってみたいと思っていたのですが、なかなか機会がありませんでした。
先日、小雨の降る日、ようやく行くことができました。


場所は東京大学の弥生門の斜め向かいにあります。
弥生美術館と竹久夢二美術館は中で一つに繋がっています。


入場券も一枚です。
二つの美術館を見て900円というのは、まぁ良心的でしょうか。


今回の展示は「アンティーク着物万華鏡」というもの。
銘仙をはじめとするレトロな着物がたくさん展示されていました。


こちらは高畠華宵の絵を元にしたものです。
おはしょりもなく、帯というかベルトのようなものを胴体に巻き付けてあります。
振袖のような袖には細い糸のようなものが付いていて、これを絞ると袖が短くなるようでした。
足元はたしかヒールだったと思います。
とても自由な発想の着物姿でした。


こちらは明治から大正までの女性の衣装の変化を描いた屏風です。
髪の形の変化、着物から洋服までの変化などが、うまく描かれていました。


こちらの「長襦袢の魅力」コーナーは撮影自由でしたが、照明が暗くて、うまく写りませんでした。


こちらも長襦袢。
こんな派手なのがあるのですね。
大胆というか、なんでもあり、の長襦袢でした。


こちらは自撮りコーナー。
後に椿の柄の布がありますが、これは竹久夢二が好んで描いた椿です。


竹久夢二という人は画家でもありデザイナーでもあり、作家でもありました。
「宵待ち草」の作詞もしていた人でした。
奥さんや愛人との愛憎劇でも有名な人ですね。
写真で見ると、けっこうかっこいい男性でした。
絵画や着物、帯のデザインなど、数多くの作品を発表しましたが、50歳で亡くなってしまいます。
凝縮された人生だったのだろうと思いました。


竹久夢二美術館は、鹿野琢見という弁護士が建てたそうです。

この辺りは、かつて夢二が滞在した「菊富士ホテル」があり、また最愛の女性、笠井彦乃と逢瀬を重ねた場所で、昔の雰囲気が漂っていて、木々の緑が美しいところです。

ちょっと意外だったのは、「着物」と銘打った展覧会だったのに、着物で来場していた人はまるでいなかったこと。
小雨が降ったりやんだりの日でしたので、それが理由かしらね。
そして会場にはおしゃべりばかりのおばさん連中や、うんちくおやじ、外国人ファミリーが多くて、あまりゆっくりと鑑賞できませんでした。
残念ね。

お昼は、美術館に隣接している「港や」というレストランでいただきました。
お店の名前は、夢二のお店である画材屋の「港屋」が由来だと思います。


「パニーニ」という焼サンドイッチのようなパンでした。
中にはお肉とポテトが入っていて、お腹いっぱいになりました。


こちらにはシルバーパスを利用して行きました。
そのお話はまたね。


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