今回の仙台旅行は、元はといえば、こちらの展覧会に応募したところ、当選して招待券を受け取ったことに始まったのでした。
「若冲が来てくれました~プライスコレクション江戸絵画の美と生命~」▼
そしてこれまで仕事でご一緒した東北大学の先生方と連絡を取って、仙台まで足を伸ばしたのでした。
招待券は2枚いただいたので、1枚はお世話になったお寿司屋さんの女将さんにプレゼントしてきました。
さて展覧会は仙台市博物館で開かれていました。
ここは仙台からるーぷるバスのルート上にありました。
今回の展覧会、アメリカ人のプライスさんという日本絵画収集家の方(奥さまは日本人)が、東日本大震災の被害を見て、何か自分でできることはないかと考え、ご自分が持っている日本絵画を見てもらおうと思ったことから始まったそうです。
ということで「東日本大震災復興支援」というサブタイトルがついてます。
ですからこの展覧会は仙台の後、岩手や福島にも行くそうです。
若冲の有名な「鳥獣花木図屏風」の前で。
子供向けタイトルは「花も木も動物もみんな生きている」。
実物はかなり大きなものでした。
若冲と言う人は江戸時代中期の画家で、京都の青物問屋の息子として生まれたそうです。ただし商売には目もくれず、酒も飲まず、遊びもせず、結婚もせず、絵を描くことしか興味がない人だったようです。
この絵画はなんと68,000(?)のタイルのような枡目の中に一つづつ色を塗っているそうです。気の遠くなるような細かい作業ですね。
可愛い動物たちたちがたくさん描かれていました。
この展覧会では若冲を初め、丸山応挙、長沢芦雪、酒井抱一などの有名な画家の作品がたくさん展示されていました。
また小さな子どもが見ても分かるように、題名も分かりやすく書かれていました。
たとえば「仏涅槃図」は「おしゃかさまがお亡くなりになりました」になっていましたし、
「白象黒牛図屏風」は「白いゾウと黒いウシ」というように。
ただし難を言えば、この会場は一つずつの部屋がとても狭くて、いくつに分割されていて、見る立場からは問題のある会場のようでした。
お客様の歩く動線がぶつかってしまって、混雑していましたね。
こちらはおとなりのコーナーに展示してあった伊達政宗が使用していた鎧と兜です。
かなり重そうでした。
この日はかなり寒くて、羽織を羽織っていてもひんやりとしていました。
(この項、まだ続きます)
4 件のコメント:
招待券が当たったことが、仙台行きのきっかけになったわけね。
展覧会だけでなく、桜を鑑賞したり、先生方と旧交を温めたり、土井晩翠に触れたり、充実した旅になりましたね。
以前おっしゃってた仙台行きってこれだったのですね。当選が良いきっかけになったというとこでしょうか。
それにしても、私はまったく絵画というものに造詣がなくて若沖という人名を初めて耳にしました。こんな日本人もいれば、外国の方が日本の絵をこんなに収集してくれて尚且つ、それを震災の救援にとは・・・手を合わせたくなりますね。
文化的な旅でしたね。めがね姿のとしちゃんのお顔が知的に見えすぎてつっこめない(笑)
マサさん、招待券は無料でもらえたのに、高くついてしまいましたね。でものんびりと自由に時間が使えてよかったですよ。団体旅行ではこうはいきませんものね。
ひょっこりさん、このプライスさんと言う方は素晴らしい人で、ロスだったかサンフランシスコだったかにご自宅があるのですが、畳の間も作っているのですよ。ものすごい量の絵をお持ちでした。審美眼がとてもある方で、画家の名前ではなく、その絵で評価していらっしゃるようでした。
私の写真は近くにいた人に写してもらったのですが、ちょっとひどいですよね。でもこれしかないので仕方ないわ。
コメントを投稿