2018年7月7日土曜日

「那胡の会」 長唄と講談

もう先月のことになってしまいましたが、「第2回 那胡の会ライブ」▼に行ってきました。


場所は新宿区の四谷三丁目近くにある、三味線の杵屋三澄那さんのお稽古場でした。
しっとりとした素敵な日本家屋でした。


今回のライブは「長唄と講談」というタイトルがついていて、講談も聞けるというので楽しみでした。
この日は2回のライブがあり、私は後半に参加しました。
というのも、後半には「まかしょ」という曲があったからです。
この曲はタイトルだけは知っていましたが、実際はどんな曲か聞いたことがなかったので、それで聞いてみたいと思ったのです。

初めは三味線の合方集でした。
水の音を表した合方(ちゃらりちゃらり)、虫の音の合方(ちんちろりん)、狂いの合方(連獅子)を演奏してくださいました。

次は三味線の説明など。
三線と比較しているところです。


参加者には初めての方が多かったようで、三味線が3つに分解されることを目の前で見ると、やはりびっくりされているようでした。


三澄那さんは、すっきりとお美しく、また若い演奏者もとても可愛らしい方でした。

その後は、講談師の神田阿久鯉さんとのトークタイム。
これがとても面白かったですね。


阿久鯉さんは、就職活動がうまくいかなかったとき、たまたま教育テレビで講談を見て、自分も講談をやってみようと、この世界に飛び込んだということでした。
現在は、女性講談師がとても多いそうです。
それでも講談師は80人ほどしかいないのだとか。

講談と浪曲とはどこが違うかというと、浪曲は三味線があるのに対して、講談は話だけ、それも歴史上の人物を取り上げるのが特徴だそうです。

長唄のお唄の方も加わって、楽しいトークでした。


その後にお目当ての「まかしょ」の演奏を聞きました。
これは舞踊曲ですが、唄の出だしが「まかしょ」というので、それがタイトルになってしまったそうです。
文政時代に、江戸中村座で初演されたそうで、当時の風俗などを唄っています。
廓のことを唄っているのですが、割としっとりとした曲でしたね。


最後は講談でした。


長唄と講談という組み合わせ、とても面白く聞かせていただきました。

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この日の装い。

ピンクのさらさら大島紬にしました。


帯は黒の麻。


シルバーの刺繍が気に入っているのですが、柄をちゃんと出すのがとても大変な帯です。


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