こちらは、お土産のクリアファイルです。
なんと、レースで作られた孔雀模様の飾りです。
誰の襟元を飾ったのでしょうか。
出かけた先は、松涛美術館で開催中のダイアン・クライスコレクション「アンティーク・レース展」▼。
ダイアン・クライスさんという方はアンティーク・レースの蒐集家であり、鑑定家でもあります。現在は日本に住んでいらっしゃるそうです。
今回は、彼女が集めた数万点に及ぶレースの中から、約170点が紹介されていました。
レースはヨーロッパの王侯貴族たちの間で、富と権力の象徴として使われていました。
それらが制作された国は、イタリア、イギリス、ドイツ、フランス、ベルギーなど。
素材は麻、木綿が多くて、絹の数はそれほど多くはありませんでした。
マリー・アントワネット、ナポレオン、ビクトリア女王などが使用されていたレースもありました。
レースは女性の服を飾るだけでなく、男性もネクタイのようにして使っていたそうです。
また女の子が、教会で初めてご聖体を受けるとき(日本の七五三に似ていますね)に着用していたレースのドレスや帽子なども、とても可愛らしくて素敵でした。
こういうのを超絶技巧というのかもしれません。
これほど精密なレースは見たことがありません。
とにかく、口から出る言葉は、「すごい」ばかりでした。
手作業で作られていて、1センチのレースを作るのに、1時間かかることもある、という説明がありました。
私は、伊勢型紙の精密さを思い出してしまいました。
レースの道具の展示や、作り方も説明されていましたが、目の前でその作業を見てみたかったですね。
こんなお洒落で素敵な展覧会が、シニアなら250円で鑑賞できます。
(一般大人はワンコイン)
こちらの松涛美術館は白井晟一の建築です。
レンガ造りの建物で、小さな入り口から入ります。
中庭には池があり、噴水が出ています。
涼しげな感じでした。
展覧会の後は、美術館の隣にある「アッサイ」という名前のこじんまりとしたレストランで食事をいただきました。
料理の写真を撮るのを忘れてしまいましたが、前菜もメインもパンもとてもおいしかったです。
こちらはデザートのクルミケーキ。
ほんわかと暖かで、冷えたスイカやマスカットとよく調和がとれていました。
アンティーク・レース展は7月29日(日)まで開催です。
*****
この日の装い。
35度になると予想されていたので、洋服にしました。
前日に髪の毛をカットしてもらったら、短くなりすぎてしまったので、帽子で隠しました。
0 件のコメント:
コメントを投稿