2021年1月11日月曜日

おかしなシステム

先日、市役所の保険年金課というところから、夫あてに郵便物が届きました。

何かと思って、一緒に開封してみたところ、私の国民健康保険についての書類が入っていました。

「高額療養費支給申請書」という書類でした。

よく読むと、医療費が戻るのだそうです。


ある一定以上の年齢になると、その人の所得によって、ややこしい計算式に当てはめて、いくらかが医療費が還元されるのだそうです。

思い返してみると、昨年10月は、まぶたの手術▼と、内科の定期的な受診のため、2か所の病院に行きました。その費用が、一部戻るのだそうです。

それはラッキー!

それはそれで良いのですが、問題はそのお金の振込先です。

なんと申請書に記入する振込先は、世帯主である夫名義の銀行口座にしなくてはいけないのです。

医療費も、健康保険の保険料も、みんな私が自分のお財布から払っているのにですよ。

それなのに還元されるのは、夫の口座です。

これっておかしいですよね。


もっと悪いことは、その郵便のあて先は世帯主である夫なのです。

たまたま私がいた時にその書類を見ましたが、もし私が知らなかったら、夫が開封して申請するとなると、妻の医療費は夫の口座に入金されても、妻は知らないまま、なのですよ。

私の場合は医療費も少ないし、所得も少ないので、戻る額はそれほど高額ではありませんが、それでもそのお金が夫の懐に入ってしまう。

これっておかしなシステムですよね。

夫は戸籍上は世帯主ではありますが、私は夫の扶養家族ではありません。年金も保険も、自分のお財布から自分で払っていました。それなのに、世帯主、というだけでそこに私の還付金が振り込まれるなんて。

日本はなんでも世帯単位で考えるので、こういうことになるのですね。

妻は夫の隷属物ではないのにね。

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「一日一句」

長ネギの活躍続く鍋日和


4 件のコメント:

カンカン さんのコメント...

世帯主って何なのかと思いますよね。昨年の10万円一律給付のコロナの「特別定額給付金」も世帯主の所にまとめて振り込むようになっていたので、そこからおろして娘に渡しました。
日本ではまだ法律上、女性は男性に養われるような感覚が残っていて、主人が亡くなって税制上寡婦の控除と言うものがあるけれど、もし女性が働き手で男性が主夫の時にパートナーが亡くなっても男性の場合は控除がないのよね。
何だか日本はまだまだ立ち遅れているわよね。

おおしまとしこ さんのコメント...

カンカンは世帯主であるわけね。
Sちゃんの給付金もカンカンのところに入ったのね。ちゃんとした大人なのにね。

それとおかしいことは他にもあって、前にも話したかもしれませんが、
年金は夫の方が妻よりも年齢が上、ということを前提にしているのです。
それでうちは私が年上だから、損をしているのよ。
こんどようやく夫の年齢が受給対象になったので、
私の年金も世間並になるそうです。
おかしいわよね。

世帯単位ではなく、個人として独立した制度にならない限り、
男女の格差は変わらないかもね。

マサ さんのコメント...

としちゃん、全く同感です!
数年前に私が入院手術したとき、高額医療費の払い戻しも民間の医療保険金もすべて夫の口座に振り込まれ、「あれっ!?」って思いました(民間の医療保険はそういう設定にしていたので、やむをえませんが)
とにかく、保険料は私が全部払っているんですけどね。
世帯単位で物事をとらえるのは、かつての家長制度の名残りかと思います。
ハンコより、まずここを改革してほしい(>_<)

おおしまとしこ さんのコメント...

マサさん、コメントありがとうございます。
民間の医療費も、ご主人の方に返還されるのですか。
それは知りませんでしたが、ちょっとひどいですね。
ほんとに、はんこうんぬんより、こちらの方を先に直してもらいたいですよね。

でも「夫婦別姓」を反対する人は「戸籍の維持」を理由にしているそうで、
戸籍とか世帯主、というのを大事にしている人たちも多いのでしょうね。