2008年1月2日水曜日
初詣
昨日は娘と明治神宮まで初詣に出かけた。
天気のせいもあっただろうが、それにしてもすごい人出だった。
前後左右、人間だらけ。3日間で300万人とか。
少しばかりのお賽銭を投げてみたが、こんなので願い事を叶えてもらおうなんて無理な話だ。
そういえばね、年明けそうそう、嬉しい話題があった。
それは石井桃子さんが朝日賞を受賞されたこと。
朝日賞といえば、昨年は仕事の関係の先生が受賞されてびっくりした。そんなに偉い先生だったとは知らなかったのだ。
もし今年もどなたか関係者が受賞されているかと新聞を開いたが、ことしは万能細胞の山中先生が受賞されていた。そりゃ、当然だわね。
それで、石井さんと言えば、申し訳ないけれど、すでに天国に召された方だと思っていたが、今年100歳だそうだ。
どうして今まで受賞されていなかったのかが不思議なくらい。
「ノンちゃん雲に乗る」などの著者として、そして「クマのプーさん」をはじめ、ウサコちゃんやたくさんの童話の翻訳をされた方としてあまりにも有名。
今の子ども達はプーさんといえばディズニーのプーさんしか知らない子どもも多いかもしれないが、私たちの子どもの頃はA.A.ミルンの本を石井さんの訳で岩波本で読んだものだ。
また文学関係では、今年は源氏物語が初めて書かれてちょうど1000年目だそうだ。ということは、1008年に紫式部が執筆したということか。
源氏物語を初めて読んだのは高校の古典の授業の時で、そのときは「雨夜の品定め」だったと思う。頭中将とかの話だったように記憶している。もちろん内容がどうのこうの、というよりも文法の理解が重点だったのだが。
その後、大学では「夢の浮橋」を習った記憶がある。その世界では有名だったらしいが、いやあ、すごく怖い先生だったことしか記憶にない。
しかし授業で習う源氏ほどつまらないものはない。
その後、いろんな人の訳を少しずつ読むことになったが、授業を離れた源氏はすごく面白い。
彼のモテぶり、彼の苦悩、そして彼を取り巻く女性達の生き方。いろんなタイプの人間が登場する面白さ、そして愛情憎悪の世界。
何年か前に宇治まで出かけて、源氏ミュージアムというところまで行ったみたが、それにしても宇治十帖の話は悲しい。
昨年、神戸に行った時、明石の姫君の面影があるかと思って、明石を訪ねてみたいと思ったのだが、今はまるで別世界になっていると聞いて、やむなく明石は諦めた。
今年は1月下旬に京都に行く予定があるので、そのとき、少しでも源氏に関係するところを訪ねてみたいと思っている。
そして1000年前の平安人たちのことを少しでも思い出してみたいと思っている。
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