去年の11月から始まった琳派のお勉強も今日が最終回でした。
安土桃山時代の狩野派からスタートして、俵屋宗達、尾形光琳、伊藤若冲、酒井抱一、鈴木基一、そして最終回は明治時代の村越萁栄・向栄親子まで、たくさんのスライドを見せてもらいながら、絵師一人一人の生涯や作品を通して、丁寧に教えてもらいました。
地震の影響で講座が中止されるのかと危惧していましたが、予定通り行われてよかったわ。
こういうきれいな絵を見ていると、心が癒されますものね。
「琳派」という用語は昔からあった言葉ではなく、今から30年ほど前に作られた言葉だそうですけれど、尾形光琳を中心として同じ題材(かきつばたや八橋、秋草、風神雷神など)で作品を描いた人たちのことを言います。
私は江戸末期の鈴木萁一が一番好きなのですが、今日の村越親子の作品も、品があっていいなと思いました。この人たちは明治時代に千住に住んでいて、そのあたりのお金持ちのおうちを飾る絵を描いていたそうです。4月には展覧会があり、この講座で講師をしてくれた先生のレクチャーもあるので、是非、千住まで足を延ばしてみたいと思います。
今日のお話で面白いことを聞きました。
それは尾形光琳の有名な「紅白梅図屏風」の絵ですが、これの解釈として、真ん中に流れている川を女性の裸体(左向きに横たわっている)と見立て、その左に立っている白梅を老人の男性、右側に立っている紅梅を若い男性として、その二人から愛撫されている女性の図である、という見方もあるのだというのです。
美術評論家というのはいろんなことを考えるものですね。
でもそう言われるとなんだかその気になってくるのでおかしなものですね。
今年は酒井抱一生誕250年なので、あちこちで展覧会の予定があるようです。
さて講座も最終回なので、着物は昨日と同じでしたが、ちょっと豪華な帯(値段はちっとも豪華でないのですが)を締めていきました。
この帯、ちょっと長さが足りないので、お太鼓がうまく結べないのです。
こちらは光琳の「冬木小袖」
冬木家の奥様のために光琳が描いた着物だそうです。
さすが光琳は呉服屋の息子だけあって、着物のセンスがいいですね。
こんな素敵な着物が着られたらいいな。
2 件のコメント:
へぇ~、面白い解釈ですね。私のような凡人には、思いもつかないわ。
言われてみれば、元気な紅梅に比べて白梅は枯れている感じがしますよね。川もなんだか、なまめかしく思えてくるわ。
なかなか興味深い講座でしたね。
私は、4月から「アロマテラピー」の講座を受講します。たしか、としちゃんも受講したことがありましたよね。
マサさん、白梅と紅梅を男性の姿に見立てるなんてすごい解釈ですよね。でも本当に白梅はおじいさんぽいし、紅梅は生き生きとしていますよ。
アロマテラピーのクラスに当たってよかったですね。毎回いろいろお土産が貰えて知識も深まるから楽しいクラスですよ。先生の名前はたしか香さんとおっしゃったかしら。
すてきな香りを作ってくださいね。
私はカラーコーディネイトに申し込んだのだけど、はずれちゃったわ。
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