歌舞伎のホープ役者「市川猿之助とその世界」というタイトルの文化講演会がありました。
会場は新宿の京王プラザ。
京王線は大正2年4月25日に新宿と笹塚間が開通して、今年でちょうど100年になるんだそうです。それを記念して、各種の催しが開かれています。
講演会は京王プラザの5階にある大宴会場で行われるというので、少し早めに到着したつもりだったのですが、会場は超満員。
なんと1300人ものファンが駆けつけていたのでした!
圧倒されましたね~。
化粧室など長蛇の列でした。
最初は歌舞伎に詳しい鈴木治彦さん(元TBSアナウンサー)が登場。
「奥さま8時半です」というワイドショーでおなじみでしたね。
鈴木さんは、「後期高齢者です」とおっしゃっていましたが、現役時代よりもふっくらとしたお顔つきになり、白髪のかっこいいおじいさまになっていましたよ。
市川家(澤瀉屋←瀉の字は本当はワ冠)の系譜を説明したり、軽妙洒脱なお話でさすがですね。
ちなみに猿之助という名前は、他の役者の名前と異なり、一時として絶えたことはない名前なんだそうです。
こちらはそのパンフレットから。
少し休憩した後は猿之助さんが登場。
ブルーのストライプの3つぞろえでした。
こちらは襲名披露のときの「義経千本桜」の舞台から。
この役ではキツネになってアクロバットのようなお芝居も披露していましたね。
対談の中では、襲名披露の話から始まり、金毘羅さんでの話、趣味の浮世絵(役者絵)収集の話、フランス語がお得意だというお話、お習字のお話、台詞を覚える工夫のお話、そしてもちろん舞台の話など、1時間20分くらい、楽しそうに話していました。
「市川猿之助とその世界」というタイトル通り、ご自分の世界を持っている人だということが伝わってきました。まっとうな文系人間ですね。
猿之助さんは、才気活発な好青年という感じでしたね。
そしてきちんとご自分を主張して、「嫌なことは嫌」と言える方でした。
権威には簡単にひれ伏さないというところは、スーパー歌舞伎を作り上げたおじさまと似ているところもあるのかしら。「新歌舞伎座」がなんぼのもんじゃという発言もありましたね。
実は、うちのお婿さんですが、猿之助さんと似たところがあるんですよ。
それは髪型。少し天然パーマっぽい感じで、耳の横を刈り上げているヘアスタイルなど、猿之助さんとそっくりです。
それと目と鼻は猿之助さんのようにきりりとしていませんが、顎のあたりはそっくりなんです。
ということは、孫のYくんも将来は猿之助さんのような顔つきになるかな?
話がそれてしまいましたが、猿之助さんのお嫁さんになる人は決まっているのかしら?
大変なお役だろうなと思いましたね。
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この日の装い。
会場がホテルだし、派手な着物でも構わないだろうと思って、新緑の季節にふさわしく黄緑の小紋にしました。
リサイクルですが、サイズがドンピシャだったので、たまには派手着物もいいかなと思って、3000円で買ったものです。
あまりに目立ちそうなので、帯は黒にして派手さを抑えました。
でも1300人もお客様がいて、そのうち着物着用はほんの数人程度だったかしら。
せっかく生の猿之助さんにお会いできるのに、ちょっともったいないような気がしましたね。
4 件のコメント:
仙台の桜きれいでした。おかえりなさいとしちゃん。東京も肌寒いわね。
今日は猿之助さんに会いにお出かけでしたか。私の友達の中にも歌舞伎役者の中では猿之助さんが好きという子がいます。海老蔵はどうしようもないけど、猿之助は知的で勉強家でブレない感じが好きなんですと。どうでもいいことなんだけど私は愛之助が大嫌いです(秘)
1300名もいてお着物姿が数名だときっと記憶に残っているわよ。陽気がお着物でちょうど良かったですね。
Yくんの将来も楽しみだし・・・。充実してるわ、としちゃん。
ひょっこりさん、今年は一度暑くなったので、もう袷は着ないかと思ったら、また肌寒くなって、袷の着物だけでは寒いくらいですね。
猿之助さんは何かの雑誌で作家の方と対談しているのを読みましたが、文学や歴史に造詣が深くて、驚いたことがありましたね。伊達に大学行っていないなと思いましたね。
海老蔵さんも外見は魅力がありますよ。(中身は知らないけれど)華があると思うの。
この催しの案内を、新聞に挟まれていた京王ニュースで私も見ました。
「面白そうだな」と思ったのだけど、行動に移してしまうところが、としちゃんのすごいところね。
某週刊誌によると、猿之助さんは結婚する気はなく、それが猿之助を襲名した(することのできた)所以でもあるとか。
つまり、猿之助の名は将来的には団子(香川照之の息子)が継ぐことに決まっていて、今の猿之助さんは繋ぎというか、一代限りなので揉めることはありません、ということらしいです。
でも、真偽のほどは確かでない週刊誌情報ですので、気にしないでください(汗)
海老蔵さんは好きではないけど、華があるという意味では、当代随一ですね。
男の子も生まれたし、彼にはもって生まれた何かがあると思うの。
おお、マサさん、歌舞伎の裏情報すごいわね。
この講演会で鈴木さんが言ってたけど、猿之助の家系というのは、いっときたりとも絶えたことがなくて、それが一つの自慢のようですね。
つまり誰が跡継ぎであるかは事前に決まっていて、前代の人は安心して死ねるというか、そういうことみたいですよ。
猿之助さんは中車(香川照之)のことをやはり小さい頃から歌舞伎の曲などを耳にしていなかったからそのハンデはあると言ってたわね。その点、団子くんなら問題ないものね。
彼らはどんな芝居でもお稽古を2.3回くらいしかしないんですって。それくらいどのお芝居でも身体に沁みついているらしいわ。
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