私は全共闘世代のためか、若い時には保守的なことすべてに対して抵抗感が強かったので、着物にはまるで縁のない生活をしていました。
ところが何の因果か、急に着物を着るようになってしまいました。
といっても着るものは、知人からの頂き物の着物や、骨董市で手に入れた着物がほとんどです。
いわゆる大手チェーンのお店や、立派な呉服屋さんというのは古い体制の象徴のように感じてしまい、とても苦手で、体質に合いません。
ですから新品のモノを買うときには、作り手さんや売り手さんの作風やお人柄が分かっていて、自分の体質とマッチするようなところで買うようにしています。
いくら「これは○○先生の作品で、他で買えば××円ですが、今だけお安くしますよ」と言われても、絶対になびかないタイプです。
つまりかなり偏屈な人間なので、お店の人にとっては扱いにくいお客かもしれませんね。
それでも、「お買い得」とか「掘り出し物」とかいう言葉に弱い私。
このたびは、吉祥寺のゆめこもん▼さんで、「リサイクル着物市」が開かれるというので、いそいそと駆けつけました。
こちらのお店は、木綿やポリエステルの普段着物、帯、和小物などをメインに扱っているお店です。
テレビプロデューサーのご主人が始めたお店なので、いわゆる呉服屋さんのように敷居が高い、ということもありません。
場所も吉祥寺の丸井の裏という便利なところにあります。
もともとは、名古屋のBerry工房さんの品を扱っているというので、行ってみたお店です。
先月は、こちらのフリル帯講習会▼に参加したので、締め方を忘れないようにと、フリル帯で出かけました。
前は黒一色なので、普通の帯のように見えます。
後ろはこんな感じ。
でもどうも形がまとまらないので、お店の奥様にちょいと手直ししていただいたのが、こちら。
やはりふんわりとできていますね。
リサイクル市は、お店の畳スペースにどーんと着物や帯が積み重なっていました。
サイズ別になって置いてあるので、小さいサイズの中からこげ茶色の大島紬を選びました。
途中、雨がザーザー降ってきたので、おしゃべりしながら雨宿りしているうちに、もう一枚追加してしまいました。
それがこちらの普段着物。
藍色の地に、ピンクや黄色などの小花が織り込んであって、ちょっと可愛い雰囲気。
全体的には地味だけれど、ちょっと遊びがある着物かもしれません。
リーズナブル値段で買ってきました。
こちらは「ゆめこもん」のご主人。
作務衣姿がお似合いです。
「店主のつぶやき」▼にも、今回の記事が紹介されています。
(私の後ろ姿も・・・)
近くの町に、気軽に寄れるお店ができたのは、ラッキーです。
お買い物は、自分の体質や趣味と合わせつつ、ちょっと後押ししてくれるようなアドバイスがあると嬉しいですね。
2 件のコメント:
チェックの着物にフリル帯、チャーミングです^^
全共闘世代!!!なんだか力強い響きです。
私は"新人類"、息子は"ゆとり世代"ですからヘナチョコです(笑)
よーでるさんは新人類ですか、それなら私は旧人類でしょうね。
私たちの世代はとにかく人数が多いので、いつでも話題にされていましたね。
それにしても年老いてから、こんな赤のチェックの着物を着るなんて、思ってもいなかったことでした。
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