ちなみに杵屋勘五郎さんという方は江戸時代から続く長唄三味線の名人で、代々続いていて現在の方は7世だそうです。
初代は、初代中村勘三郎の弟だった人です。
三代目の方が有名で、慶応年間に活躍され、「紀州道成寺」「土蜘」「綱館」「橋弁慶」などを作曲しされました。
会場は清澄庭園の近くにある深川江戸資料館▼でした。
メトロ「清澄白河」の駅には、こんな可愛いお知らせがありました。
ここには本物そっくりのにゃんこちゃんがいるんですよ。
資料館では下町情緒あふれる展示をしていて、多くの方が鑑賞に来ていました。
ロビーでは、昭和の名横綱と言われた大鵬関の展示をしていました。
さすがに大きかったですね。
手形もありましたが、私の手のひらは大鵬の半分の大きさもありませんでした。
三味線はこちらの小劇場でありました。
ここでは落語などがよく開かれているそうです。
長唄というのは、小唄などと違って、長さがすごく長くて、1曲が20分から30分くらいかかります。
午前中の11時ごろから初めて、終わりは夜までかかるのがざらです。
とはいえ、ずっと聞いているわけにもいかないので、私の先生の演奏と、自分が今度演奏する曲を中心に、それでも3時間くらい、どっぷりと聞いていました。
先生は「勧進帳」のたて(メイン)を弾いていました。
普段はそこらあたりのおばちゃんという雰囲気なのですが(失礼!)、舞台で独奏している姿はとても立派でかっこよくて感動しました。
この先生に教えていただいて、とても幸せだと思いました。
すごかったのは会の主宰者である勘五郎さんでした。
全部で20曲くらいありましたが、そのうちの19曲くらいは演奏していました。
全部、暗記しているわけで、ものすごいですね。
さすがにプロは違います。
ちらっと写させてもらいましたが、こういう白に藍色の浴衣です。
帯は各自、自由なので、夏の帯の方もいらっしゃれば、博多帯、重厚な金銀の入った袋帯の方もいらっしゃって、見ていて面白かったですね。
十分に長唄三味線を堪能できた一日でした。
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この日の装い。
実はもう少しきちんとした着物にしようかと思っていたのですが、午前中に別なところに行く用事があり、そちらに合わせてしまったので、遠州木綿の着物です。
「下町」資料館だから、いいかな、と。
慌てて5分で着つけたので、おはしょりが短すぎました。
帯は「ながもちやさん」で買った黒とグレイの抽象柄の帯です。
今頃の季節にはちょうどいいでしょう、と言われて買ったものです。
全通柄なので、締めるときに、柄の場所を気にせずに、気楽に締められるのがいいですね。
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