加藤まさをと聞いても、えっ、誰? と思うかもしれませんが、きっと一度はどこかで彼の絵を見たことがあると思いますよ。
一言でいうと、大正ロマンの乙女チックな絵を描いた方です。
入場料はなんと100円という安さ。
武蔵野市立だからでしょう。
そして、嬉しいことにシニアは入場無料なんです。
まさをさんという方は、明治30年生まれ、そして昭和52年にお亡くなりになったということは、だいたい私の祖母の年代くらいの方です。
藤枝市のお生まれで、藤枝郷土博物館収蔵のたくさんの作品が展示されていました。
少女雑誌、童謡本の表紙や絵葉書などありとありゆる媒体に、可愛い絵を描いて、昭和初期には爆発的な人気を博していた方でした。
少女雑誌のタイトルがすごいんですよ。
「少女画報」「少女の友」「少女倶楽部」というのは分かりますが、「令女界」というのもありました。
私のイメージの中では「月の砂漠」のイラストが印象として残っていました。
まさをさんご本人のお顔もとてもやさしい感じで、かなりの正統派のハンサムでした。
また薔薇がとてもお好きな方で、薔薇のことを「そうび」と呼んでいたそうです。バラと呼ぶよりもやさしい感じがしますね。
「遠い薔薇」という著書もあるそうですし、またバラ栽培も手掛けていたそうです。
会場では、まさをさん以外にも、竹久夢二、小林かいち、高畠華宵、中原純一、蕗谷虹児など、多くの抒情画家の絵が楽しめました。
どれもみな、「夢見る夢子さん」のような絵で、可愛らしくて、はかなくて、きれいなものばかりでした。
大正時代の乙女が多く描かれているので、おしゃれな大正ファッションもたくさん見られます。
もちろん着物姿の乙女もたくさんいましたよ。
面白かったのは、少女雑誌の付録の双六(すごろく)。
「ゴルフ双六」というもので、さいころを振ってゴールにたどり着くのですが、そこに描かれた絵は振袖を着てゴルフをしている少女で、あっと驚かされました。
大正時代というのは、私たちが想像しているよりも、自由で大胆な時代だったのかもしれませんね。
「加藤まさを展」は吉祥寺美術館で9月15日まで開催されています。
吉祥寺美術館の後は、一度、行ってみたいと思っていた「くるり KESA」▼という着物屋さんに寄ってみました。
着物雑誌によく登場するお店なので、ちょっと興味がありました。
マンションの4階にあり、奥の和室では和のお稽古もできるようになっていました。
現代的センスのあるおしゃれな色遣いの和小物、すっきりとしたリサイクル着物などが展示されていました。
初めてだったのでお買い物はしませんでしたが、「ザ・着物」というようなこってり感が少ないので、こういうお店は、ちょっとワンランク上の普段着物を探すにはいいのでは?
店員さんの着物姿を見るとかなり秋バージョンでした。
帯揚げもちりめんを使っていらっしゃいましたが、もう使っても良いそうです。
着物の替え時は体感でなんとなくわかりますが、小物の替え時はよくわ分からないので、参考になりました。
ランチはこの近くにある「カフェ・ロシア」▼というお店に入ってみました。
店内は赤というかピンクのインテリアで統一されていました。ビーツの色かしら?
金髪のロシア人のシェフやウェイトレスさんがいるので、ちょっとびっくりしましたが、人気のお店のようで、女性客で満席でした。
たまたま一人の席があったので座れましたが、予約をしていったほうがよいかもしれません。
ランチはセットメニューになっていいました。
定番のボルシチ・ピロシキ、クレープのサーモン乗せ、デザートということでしたが、お肉もたっぷり入っていたし、量がかなりあって、お腹がいっぱいになりました。
ロシア人のサービスも日本語がとてもお上手で、びっくりしたほどです。
満腹になったので、このお店を紹介してくれた「ゆめこもん」▼さんにお礼を伝えに行きました。
こちらのお店は、吉祥寺のマルイやドン・キホーテが並ぶ大通りから一歩中に入ったところにあります。
お店のご主人は他のお仕事から着物業界に入った方なので、よく呉服屋さんで感じる敷居の高さがなくて、リラックスできるお店です。
私の好きなBerry工房▼さんの品も扱っていますし、男性用の品物も多いので、カップルで来店される方も多いのだとか。
着物初心者でも楽しめるいろいろな企画を考案中とのこと。
気軽に参加できそうで、いいですね。
遠州木綿の男性用反物を手に、にっこりしたご主人。
作務衣がトレードマークのようです。
ほんのちょっとだけのつもりでしたが、途中に大雨が降ってきてしまい、しばし雨宿りをさせてもらいました。
ご主人が京都で仕入れたばかりという素敵な帯も拝見させていただき、色の鮮やかさに見とれました。でもちょいと大胆な柄だったので、チビの私よりも他に似合う方がいると思って、諦めました。残念だわ。
そのあと、マルイにある「きくちいまの引き出し屋」▼にも寄ってみましたが、閉店セールというのをやっていました。
店員さんに聞いたところ、完全に閉店するのではなく、どこかほかの場所に移転するのだそうです。
吉祥寺も大きなユニクロがもうじき開店するようで、少しずつ変わっていきますね。
*****
この日の装い。
雨がぽちぽちしていたので、遠州木綿にしました。
ピンク、ブルー、黄色、黄緑などがいろいろ混じった縦じまの着物です。
「あづまや」▼さんで、ネットで仕立ててもらったもの。
着物のネット仕立てというのはどうかなと思い、まずは安い着物で試してみましたが、メールでの細かいやり取りなどもあって、おかげで気やすい着物になりました。
木綿の着物はなんといっても、洗えるのが一番ですね。
アイロンかけはちょいと大変ですが。
帯は、この季節は何にしたらよいか迷いましたが、夏の名残と思って、麻の帯を締めました。
帰り道で、10年ぶりくらいにお会いした方が、私が着物を着ていたので、驚いていました。
彼女も「押入れのどこかに着物があるはずだわ」と言っていましたが、しまっておくのはもったいないので、ちょっと着てみて下さい、と伝えました。
もちろん着物姿の乙女もたくさんいましたよ。
面白かったのは、少女雑誌の付録の双六(すごろく)。
「ゴルフ双六」というもので、さいころを振ってゴールにたどり着くのですが、そこに描かれた絵は振袖を着てゴルフをしている少女で、あっと驚かされました。
大正時代というのは、私たちが想像しているよりも、自由で大胆な時代だったのかもしれませんね。
「加藤まさを展」は吉祥寺美術館で9月15日まで開催されています。
吉祥寺美術館の後は、一度、行ってみたいと思っていた「くるり KESA」▼という着物屋さんに寄ってみました。
着物雑誌によく登場するお店なので、ちょっと興味がありました。
マンションの4階にあり、奥の和室では和のお稽古もできるようになっていました。
現代的センスのあるおしゃれな色遣いの和小物、すっきりとしたリサイクル着物などが展示されていました。
初めてだったのでお買い物はしませんでしたが、「ザ・着物」というようなこってり感が少ないので、こういうお店は、ちょっとワンランク上の普段着物を探すにはいいのでは?
店員さんの着物姿を見るとかなり秋バージョンでした。
帯揚げもちりめんを使っていらっしゃいましたが、もう使っても良いそうです。
着物の替え時は体感でなんとなくわかりますが、小物の替え時はよくわ分からないので、参考になりました。
店内は赤というかピンクのインテリアで統一されていました。ビーツの色かしら?
金髪のロシア人のシェフやウェイトレスさんがいるので、ちょっとびっくりしましたが、人気のお店のようで、女性客で満席でした。
たまたま一人の席があったので座れましたが、予約をしていったほうがよいかもしれません。
ランチはセットメニューになっていいました。
定番のボルシチ・ピロシキ、クレープのサーモン乗せ、デザートということでしたが、お肉もたっぷり入っていたし、量がかなりあって、お腹がいっぱいになりました。
ロシア人のサービスも日本語がとてもお上手で、びっくりしたほどです。
満腹になったので、このお店を紹介してくれた「ゆめこもん」▼さんにお礼を伝えに行きました。
こちらのお店は、吉祥寺のマルイやドン・キホーテが並ぶ大通りから一歩中に入ったところにあります。
お店のご主人は他のお仕事から着物業界に入った方なので、よく呉服屋さんで感じる敷居の高さがなくて、リラックスできるお店です。
私の好きなBerry工房▼さんの品も扱っていますし、男性用の品物も多いので、カップルで来店される方も多いのだとか。
着物初心者でも楽しめるいろいろな企画を考案中とのこと。
気軽に参加できそうで、いいですね。
遠州木綿の男性用反物を手に、にっこりしたご主人。
作務衣がトレードマークのようです。
ほんのちょっとだけのつもりでしたが、途中に大雨が降ってきてしまい、しばし雨宿りをさせてもらいました。
ご主人が京都で仕入れたばかりという素敵な帯も拝見させていただき、色の鮮やかさに見とれました。でもちょいと大胆な柄だったので、チビの私よりも他に似合う方がいると思って、諦めました。残念だわ。
そのあと、マルイにある「きくちいまの引き出し屋」▼にも寄ってみましたが、閉店セールというのをやっていました。
店員さんに聞いたところ、完全に閉店するのではなく、どこかほかの場所に移転するのだそうです。
吉祥寺も大きなユニクロがもうじき開店するようで、少しずつ変わっていきますね。
*****
この日の装い。
雨がぽちぽちしていたので、遠州木綿にしました。
ピンク、ブルー、黄色、黄緑などがいろいろ混じった縦じまの着物です。
「あづまや」▼さんで、ネットで仕立ててもらったもの。
着物のネット仕立てというのはどうかなと思い、まずは安い着物で試してみましたが、メールでの細かいやり取りなどもあって、おかげで気やすい着物になりました。
木綿の着物はなんといっても、洗えるのが一番ですね。
アイロンかけはちょいと大変ですが。
帯は、この季節は何にしたらよいか迷いましたが、夏の名残と思って、麻の帯を締めました。
帰り道で、10年ぶりくらいにお会いした方が、私が着物を着ていたので、驚いていました。
彼女も「押入れのどこかに着物があるはずだわ」と言っていましたが、しまっておくのはもったいないので、ちょっと着てみて下さい、と伝えました。
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