先日、中野の沼袋にある「シルクラブ」▼で、「柚子祭り」というのがありました。
シルクラブは、西武新宿線の沼袋駅を下車して少し歩き、この鳥居をくぐったところにあります。
シルクラブは、このような一軒家で、お庭もとても素敵なところです。
私は3回目の訪問となりますが、呉服屋さんらしくなくて、初めて入ったときはちょっと躊躇しましたね。
ここは高級な反物などを扱ってますが、お正月だけはお年玉セールというのをするそうで、今回もかなりお安いものが出ていました。
私がゲットしてきたものは、定価が2800円と書かれた真紅の縮緬の帯揚げ。
なんと300円でした。これは儲けものだったわ。
この日は、「雨田光弘生誕80年記念」としてチェロのニューイヤーコンサートがありました。
雨田さんの絵は、ほんわかとした猫や動物でよく見かけていましたが、本職はチェリストなのだそうです。
外見は謹厳実直な銀行員か大学教授のような方でしたが、その方がチェロを奏でました。ピアノの伴奏がありました。
サンサーンスの「白鳥」、メンデルスゾーンの「チェロとピアノのための無言歌」などを演奏されました。
アンコールはよく知っている曲で、エルダーの「愛のあいさつ」とカザウスの「鳥の歌」でした。
やはり知っている曲だといいですね。
ゆったりとした曲で、知らない曲だと、いい気持ちになって眠たくなってしまいます。
それにしてもチェロは大きくて、持ち運びはさぞ大変だろうと思いました。
私は三味線を持ち歩きますが、その3倍くらいの大きさと重さがあるのではと思いました。
チェロは、弾く時も身体を前のめりにして、指をグーッと押さないといけないようで、体力が必要な楽器ですね。
建物のあちこちに、雨田さんの猫の原画が展示されていました。
こちらは2階の和室です。
そして猫の絵もたくさん販売されていました。
猫好きの人にはたまらないでしょうね。
ギャラリーには80名ほどのお客様が聴きに来ていらっしゃいました。
熱心なファンが多いようです。
休憩時間には地元名物の「金柑まんじゅう」というのをいただきました。
お饅頭の中に、大きな金柑がドーンと丸ごと入っていて、おいしかったですよ。
お土産には雨田さんのカレンダーをいただいいて帰りました。
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チェロで思い出したことがあります。
また昔話になってしまいますが、もう半世紀近くも前のことです。
中学1年の時、同じクラスにとても美人で、なおかつお金持ち(某メーカーの社長令嬢という噂でした)の女の子がいました。
名簿順が私の次でしたが、当時としてはとてもしゃれた名前で、それだけでも目立ってしまうような女の子でした。
その彼女が、チェロを弾いていたのです。
昔は、ピアノを習っている友人は多くいましたが、チェロなんて別世界のことでした。
美人で頭もよく、音楽の才能にも恵まれていた彼女、その後はいったいどのような人生を歩んだのでしょうね。
チェロの演奏を聴きながら、昔のことをちょっと思い出してしまいました。
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この日の装い。
ちょいと真面目な奥様風に、更紗の小紋。
でも暗い色調の着物は似合わないなと、感じました。
帯は金箔の入った名古屋帯。
東三季で、短く仕立ててもらったものです。
帯揚げの色がちょいと目立ちすぎました。
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