2015年の1月2日も、昨年と同様、上野の東京国立博物館に初もうで▼に出かけました。
去年は初めてだったので勝手が分からず、広い展示会場を初めから一つずつ丹念に見たのですが、今年は時間もなかったので、ポイントだけ見て廻りました。
見逃せないのは、長谷川等伯の「竹林図屏風」。
故郷の能登の浜辺にある松を描いたのではと、言われている傑作です。
ものすごく多くの人がいて、なかなか写真も写せませんでしたが、1枚だけなんとか。
(ぼけていて、すいません。)
私が屏風の前で立っている写真も、近くで見ていた方に写していただいたのですが、照明が暗くて、あまりよく写っていませんでした。
そうそう、この展示会場ではフラッシュを焚かなければ、写真撮影はOKなのです。
嬉しいですよね。
今年の干支、羊にちなんで、羊の掛け軸。
ちょっといつのものか不明です。
私が注目したのは、やはり女性たちが着用した着物ですね。
どれも豪華な刺しゅう入り。
豪商の娘さんが着用したのでしょうか。
刺繍がこれだけぎっしりあると、着るのも重くて大変だろうなと思いますね。
こちらの模様は、貝合わせを入れる桶が描かれています。
去年、貝合わせの会に参加させていただきましたが、その時のブログ▼にこの桶と同様の桶が写っていますよ。
こちらは子供用の晴れ着だそうです。
小さい寸法なのに、刺繍がぎっしり。
華奢な簪も美しかったわ。
誰の髪を飾ったのでしょうね。
私は、動物や鳥の絵はあまり好きでないのですが、これはパッと目につきました。
若冲の描いた鳥たち。
色はそれほど使っていないのですが、華やかな雰囲気が漂っていました。
円山応挙の虎。
寅年の時には、きっと展示場の目立つところに飾られていたのでしょうね。
松も描かれていておめでたい絵ですね。
こちらは室町時代の水墨画。
昔は水墨画なんてまるで興味がなかったのですが、この絵は何か心惹かれるものがありました。
私もババくさくなったのかな。
そしてさすがに素敵と思ったのは、こちらの貴賓室です。
もうじき閉鎖されてしまうのだとか。
残念です。
私の目についたものだけご紹介しましたが、ここには埴輪時代のものから、その後の貴族の時代、武士の時代、商人の時代のものまで、多くの文化・芸術品が展示されています。
今年は円安のためか、外国人、とくにヨーロッパ系の方が多くいらっしゃったようでした。
海外の方も、熱心な日本文化ファンがいらっしゃるのは、嬉しいことですね。
せめて、日本人の若い人にも、自分たちの国が作り出した、歴史と文化に触れてみてもらえたらいいな、と思いました。
学生割引などもあるようですから、美しいものに触れてもらいたいですね。
「博物館に初もうで」は1月12日まで開催されています。
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