本職の歌舞伎役者さんによる「歌舞伎を楽しむ講座」も5回目となりました。
今回は、ちょうど役者さん(中村芝喜松さん)が浅草公会堂で出演されていらっしゃる最中なので、上演後にこちらまで駆け付けての講義となりました。
この新春歌舞伎は、将来を担う若い役者さんたちが大勢出演されているもの▼です。
前回に引き続き、立ち回りについての説明と実演でした。
芝喜松さんは、現在は女形専門ですが、お若い時にはいろいろな役をされていたようで、立ち回りもさすがにびしっと決まっていました。
刀の持ち方、振り下ろし方、手の開き方など、どれをとっても、男っぽさが伝わってきました。
立ち回りを学ぶため、昔の歌舞伎のDVDを見せていただきました。
1本はなんと昭和29年に上演された「蘭平物狂(らんぺいものぐるい)」という舞台。
先々代の海老蔵さんが出ていましたが、気品があり、りりしかったですね。
(写真はウィキペディアより拝借しました。)
品格ある風姿、華のある芸風、よく響く美声などが売りものだったそうで、女性の間では「えびさま」として人気のあった方です。
私の祖母の世代が、キャーキャーと言っていた頃かもしれません。
その後、11代目團十郎となった方です。
びっくりしたのは、あの大川橋蔵さんが女形で出演されていたこと。
銭形平次や新吾十番勝負のイメージが強かったのですが、女形をやっていたとは。
もう一本は昭和50年代の「忠臣蔵」の討ち入り前の場面でした。
昔の松緑さんが大石内蔵助を演じていました。
これにはまだ少年の橋之助さんが出演されていましたが、お顔はあまり今と変わっていないようでしたよ。
いつもながらちょっぴり辛口のご隠居風の説明なので、歌舞伎の裏側を知りたい、という方には楽しい時間ですね。
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この日の装い。
適当に着るとこうなる、という悪い見本です。
着物は前の日に着て吊るしておいたデニム着物を、そのまま、また着てしまいました。
しわがよっていい加減なスタイルです。
帯は一番好きなブルーの1000円帯。単に目についたというだけで選んでしまいました。
帯留は昌代さんが作って下さったもの。
夕方に写したので、なんだか薄暗いですね。
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