この日は素晴らしい快晴に恵まれて、とても貴重な体験をすることができました。
ところで、「ソロプチミスト」というのは「ソロ(姉妹)」と「オプティマ(最善)」というラテン語から作られた言葉だそうで、今から百年ほど前にアメリカのカリフォルニアで職業をもつ80名の女性によって結成された団体だそうです。
日本にも約12,000名ほどの会員がいらっしゃり、女性と女児の生活向上のために様々な活動をされています。
こちらの団体の地元の支部では、毎年、地元の深大寺でお茶会をされているというお話がありました。
そのイベントに、「調布きもの会」でも参加させていただくことにしました。
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深大寺といえば「鬼太郎茶屋」が有名ですね。
「調布きもの会」のメンバーは、この近くにあるバス停で集合しました。
鬼太郎人形を囲んだ「調布きもの会」の面々です。
この日は、会の幟が出来上がったところでしたので、幟を持ってハイチーズ。
このイベントには、地元の着物愛好家のメンバーを初めとして、インドネシアの若いカップル、遠く板橋から参加されたご夫婦、テレビのお仕事をされている女性たちなど、みなさん、それぞれ思い思いの着物で参加されました。
そして深大寺といえば蕎麦で有名ですね。
チャリティー茶会に参加する人のチケットにはお蕎麦の代金も含まれていて、とてもリーズナブルなチケットでした。
ということで、まずはお茶会の前に、お蕎麦でお腹を満たしました。
お蕎麦屋さんの店頭でも記念撮影をしました。
幟がよく目立っていますね。
深大寺の境内には、ちょうど「なんじゃもんじゃ」の白い花が咲いていて、青空に映えていました。
境内には、この花を写すために、カメラ片手の方も多くいらっしゃいました。
ここでもみんなで集合写真です。
さてお茶会ですが、遠州流、裏千家、そして香煎の3つの流派のお茶が味わえるという素敵な催しでした。
お茶会の作法などはあまり詳しくはないのですが、地元の名士が集まり、名刹で行われるお茶会はいったいどんなものなのだろう、というワクワク感でいっぱいでした。
三つのお茶会には、それぞれ20名ほどの集団でお茶をいただきました。
まずは遠州流。
鯉の干菓子がとても可愛らしくて、口に入れるのが惜しいほどでした。
お道具や金屏風も素晴らしいものでした。
竹の茶杓だと思っていたら、なんと象牙でできていたのでした。
こちらの屏風には江戸時代のものと思われる着物が描かれていましたが、豪華な刺繍が施されていました。見事でしたよ。
二階から眺める風景も最高でした。
まるで京都にでも行ったような風景でしょう。
背景が素晴らしいので、私も少しはお上品に見えるかも。
次の席では、昆布茶のような味のお茶をいただきました。
お菓子はピーナッツの入ったもので、ちょっと庶民的なお茶席でした。
ここから眺めるお庭が素晴らしかったですね。
デニム着物の男性も、縁側に座ったところは、「できる男の自由時間」という雰囲気です。
こちらはどういう組み合わせなのかしら?
ご想像にお任せします。
そして三席目は古い土間で行われました。
お茶会というとお座敷に座ってするものだとばかり思っていましたが、土間の周囲に腰かけてお茶をいただくのは、初めてでした。
天井の梁のすごいこと。
ここは旧庫裡の大屋根茅葺回修記念として、公開されたところです。
ここでいただいた白あんのおまんじゅうも、とてもおいしかったです。
お茶会が終わった後は、みんなでゾロゾロと歩いて、次の目的地である國領神社まで行きました。
風が強くて、着物の裾が乱れて大変でした。
幟があったおかげで、かなり目立ったと思います。
通りすがりのバスの運転手さんからも声援をいただいたほどでした。
國領神社の千年藤は、最盛期は過ぎたようでしたが、さすがに見事でした。
ここの境内でもお茶会やハワイアンの演奏、ラテン音楽、模擬店などが開かれていて、多くの方が集まっていました。家族連れも多くいらっしいました。
私は、ちょっと歩き続けて疲れた顔をしていますね。
強風のためか、着付けもグダグダになってしまいました。
こちらは、模擬店でハーブワイン、ハーブティを販売されていたハーブ研究家のDさんです。
銘仙の着物にフリルのついたエプロンがとてもチャーミングでした。
とても爽やかな味わいでしたよ。
ご馳走様でした。
この日は、着物好きな皆様とご一緒にお蕎麦をいただき、優雅なお茶会に参加して、また美しい藤の花を鑑賞できた一日でした。
とても素敵な「昭和の日」でした。
(集合写真は、参加者のfacebookから借用させていただきました)
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この日の装い。
「お茶会」と聞いて、「そうだ、あの三つ紋を着よう」と思いました。
三つ紋など、なかなか着る機会がありませんが、お茶会ならいいですよね。
叔母の遺品のチョコレート色の色無地です。
いつ頃のモノか分かりませんが、昭和の着物であることは確かです。
叔母は嫁ぎ先の紋が好みでなかったので、実家の紋を入れていますが、これは私の父方の家紋と同じなのです。
紋入りの着物を着ていると、おじいさんやおばあさんたちの顔が浮かんでくるようで、何となく背筋がピンとしてきました。
それが紋付を着る意味なのかもしれません。
この着物に川島織物や龍村の帯を締めると、「いかにも」という感じになってしまうので、あえてアンティークの派手な帯で崩してみました。
きれいな色なのでお褒めいただきましたが、実は、名古屋の骨董市で千円で買った帯▼なのです。
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