2016年10月24日月曜日

世界遺産講座 1

先日、市内の公民館で「世界遺産講座」というのを受けてきました。

私は世界遺産には特に興味はないのですが、昨年、世界遺産になった富岡製糸場▼に興味があったので、参加してみたのです。


講師は「世界遺産検定」などを手掛けているNPO法人「世界遺産アカデミー」▼の研究員でした。

平日の午前中の講座だったこともありますが、参加者は年配の男女が多く、すでに各地の世界遺産に出かけたことのある旅行好きの人ばかりでした。


講師のお話をちょっと簡単にまとめてみますね。

▼世界遺産の目的は?

世界遺産とは、「顕著な普遍的価値を持つ貴重な自然や文化財を保護する」のが目的です。
そして世界遺産はユネスコ(国際連合教育科学文化機関)総会で採択された「世界遺産条約」に 基づいたものです。

ということで、観光地ばかりではなく、負の遺産であるアウシュビッツや広島原爆ドームなども世界遺産となっています。

▼世界遺産のスタートは?

1959年にエジプト文明発祥の地であるナイル川に、アスワンハイダムの建設計画がありました。
ところがダムを作ってしまうと、神殿などが水没してしまうため、ユネスコは世界各国と協力して救済プロジェクトを行い、神殿などを別の場所に移築しました。
それが世界遺産の始まりです。

▼世界遺産の種類は?

文化遺産
自然遺産
複合遺産(オーストラリアのエアーズロックなど)
の3種類。

▼加盟国や世界遺産の件数は?

加盟国は191の国と地域。
世界遺産の件数は合計で1052件。
そのうち一番多いのはイタリア、ロシア、中国、スペインの順となっていますが、今後は中国が増えそうです。
日本は合計で20件。
アメリカは世界遺産に対してあまり興味がないようです。
(ナイアガラの滝は世界遺産ではない。)

▼世界遺産になるには?

自薦する。
一つの国からは一種類の遺産に対して、一つの遺産しか推薦できない。
申請してから実際に登録するまでは5~10年かかることがある。

▼日本の世界遺産は?

日本で最初に登録されたのは、屋久島、姫路城、法隆寺 白神山地。
3年前、「富士山~信仰の対象と芸術の源泉」が世界遺産になってから、ブームになった。
今年の国立西洋美術館(ル・コルビュジェの建築作品~近代建築運動への顕著な貢献~)は、合理性を追求した建築家ル・コルビュジェの作品群の一つです。
それまでとんがり屋根で、石やレンガでできていて、窓は小さかった建築を、平らな屋根にして、セメントで作り、窓を大きく開くようにしました。
7か国、17資産から成り、日本が申請したのではなく、棚ぼた式の登録でした。

今後は「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群が推薦物件となります。
(通る見込みとのこと)

▼世界の世界遺産の人気は?

人気の世界遺産 
マチュピチュ(ペルー)
モンサン・ミシェルとその湾(フランス)
アンコールワット(カンボジア)
などなど。

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この日の装い。

10月中旬といえ、かなり蒸し暑かったので、綿麻のストライプの着物にしました。
着物だけだとちょっと涼しそうだったので、羽織ってみました。


あまり考えずに選んだせいか、帯も羽織も半襟もすべてシマシマもようになってしまいました。
どうも落ち着きませんでした。

失敗の巻です。


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