それで昨日の9月1日は混んでいるかなと思いながら出かけましたが、朝一番のせいか、それほど混んでいませんでした。
観たのは「関ケ原」▼。
そう、日本史でもお馴染みの「天下分け目の決戦」を描いたものです。
岡田准一の石田三成と、役所広司の徳川家康が関が原で戦う物語ですが、それ以前の話が結構長くて、上映時間は2時間半もありました。
物語は、三成がまだ少年の時、秀吉にお茶を出す有名な話から始まりました。
最初の一杯はぬるい茶。
二杯目は少し熱いお茶をたっぷり。
そして三杯目はあちちのお茶をほんの少しだけ。
このもてなしに感心した秀吉は、少年佐吉を自分の家来とした、という「三献の茶」というお話です。
以前、2011年11月に長浜に行った時▼、この二人の銅像が駅前にあったことを思い出しました。
そうそう、三成って「正義」の人なんです。
「正しいこと」を信条としている人です。
今ふうに言うと、ストイックという言葉が合う人でしょうか。
そんな「義」の武将役には、岡田准一はぴったりな配役だと思いました。
物語はスケールが大きく、エキストラをたくさん使っての戦闘シーンは迫力がありました。
費用もずいぶんかけたものだろうと思います。
でも戦いとは、結局、人間の殺し合いですよね。
映画で見る分にはすごいなと思いますが、実際は殺し合いです。
人間が血だらけになり、集団で死んでいくわけですから、残虐なことです。
歴史というのは、こういうむごいことの連続だったのかと思うと、非常に厳しいものを感じました。
それでも徳川幕府はその後はいちおうは平和な時代を築いたわけで、それ以前、多くの戦いがあってのことだったのでしょうか。
映画としてみるならば、俳優さんが一生懸命、頑張っていたと思います。
役所広司は当然ですが、
秀吉を演じた滝藤賢一の老けっぷり、
大石刑部を演じた大場康正という人の気持ち悪さ
は力演だったと思いました。
他にも「赤耳」を演じた人もすごかったと思いました。
名古屋弁を話す北政所のキムラ緑子は、今までねね役をした女優さんに比べてぴったりでしたね。
おばはんという感じで、存在感がありました。
それに比べると、女忍者を演じた有村架純というタレントは、頑張ってはいたのでしょうが、いかにも健康的な現代風な顔で、違和感を感じました。時代劇ぶち壊しという感じでした。
司馬遼太郎の原作では、どのように描かれていたのでしょうか。
とにかく長くて、映画館が寒かったので、早く終わらないかと思ってみていました。
せいぜい2時間くらいにしてもらいたいな。
歴史好きにはたまらない映画ですが、時々、誰が誰だか分からなくなるので、テロップを入れるとかしてもらったら、もっと良かったと思います。
歴史好きにはたまらない映画ですが、時々、誰が誰だか分からなくなるので、テロップを入れるとかしてもらったら、もっと良かったと思います。
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この日の装い。
台風が近づいていて、雨が予想されるというので、セオアルファの着物にしました。
帯は黒の麻の帯です。
帯揚げと帯締めはまだ夏バージョン。
映画を見終わって外に出たら、ピカピカに晴れていて、なんだか損をしたような気分になりました。
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