先日、広尾にある山種美術館▼まで行ってきました。
ここは保存してある絵画も好きなものばかりですし、広さが広すぎずにちょうど良いのです。
おまけに着物を着ていくと、割引もあるので、好きな美術館の一つです。
上村松園さんの絵画を見るためでした。
「上村松園 ~美人画の精華~」▼というタイトルでした。
ちなみにタイトルに「精華」とあるのは、どういう意味だろうと思いました。
辞書で見ると、単に美しさという意味だけではなく、「そのものの本質をなす、最もすぐれている点。真髄」というようですね。
私は宮尾登美子さんの「序の舞」を読んで、松園さんのファンになりました。
もちろんフィクションと現実は違うでしょうけれど、生涯を通して女性の姿を描きとおした松園さんには、憧れと尊敬の念を持っています。
こちらの山種美術館にはたくさんの松園さんの絵画がありますが、それというのも創設者の山崎種二さんは松園さんとは親しい間柄だったそうです。
今回は「蛍」や「新蛍」「砧」「牡丹雪」などの有名な作品が18点も公開されていました。
どれも美しく素敵な女性ばかりでしたが、特に気になったのは彼女たちが着ていた着物です。
淡い水色の着物に下に、真っ赤な絞りの長襦袢が見えたりして、はっとさせられました。
特に夏の風景を描いたものは良かったですね。
じっくりと観察してきました。
私は図録はめったに買わないのですが、今回はあまり重くなかったのでお土産にしました。
他にも浮世絵の女性たちから舞妓さん、私の好きな小林古径とか伊東深水、鏑木清方などが描く女性がたくさん見られて、満足でした。
また、普通の美術館では絵画の撮影はできませんが、今回はこちらの「砧」1枚のみは、フラッシュさえたかなければ撮影OKでした。
ということで、私もこちらの美人さんと一緒に写してもらいました。
この展覧会は10月22日(日)まで開催されています。
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この日の装い。
美術館に行くときは、あまり目立ちすぎず、かといってあまり普段着っぽくないように、これでも、ちょっと気を使っています。
骨董市で、お店のおじさんから「これはいいよ」と勧められた絽の着物です。
斜めストライプのところが好きです。
帯も地味な感じにしました。
ただし小物はちょっと現代風にしました。
帯揚げは左右が水玉と、千鳥格子という違った模様。
帯留はウッドビーズでできています。
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