しゅくがわら、と読みます。
これは立川駅と川崎駅の間を走るJR南武線のちょうど中間辺りにある駅です。南武線は、ほぼ多摩川に沿って走っています。
私は昔、この南武線を利用して仕事に行っていました。帰りの電車では、この宿河原駅止まりの電車にかち合ってしまうことが多く、仕方なく宿河原駅で降ろされて、次の電車が来るまで10分ほど、プラットホームで立っていなくてはなりませんでした。おまけに駅から眺める風景は殺風景で、ピューピューと風が吹き込み、時間を潰すのに苦労した思い出がありました。そんなわけで宿河原駅はあまりイメージがよくありませんでした。
そんな宿河原に行ってみようと思ったのは、かの小泉次大夫さんの影響からです。
彼が二ヶ領用水を作ったことはこのブログでも何回か取り上げましたが、その用水の本家?ともいうべき用水が宿河原駅近くに流れていて、多摩川の堰も近いということを見つけたからです。
お天気の良いある日、宿河原の駅に降り立ちました。
ここは藤子F・不二雄ミュージアムまで近いということで、駅の周囲にはドラえもんやアニメの像などが立っていました。
ちなみに「宿河原」という地名は、かの徒然草にも登場するほどの歴史のある地名だそうです。現在は川崎市多摩区の一部となっています。
駅に近くにはコンビニやドラッグストアなどが立ち並び、わりと住み良さそうなところだと思いました。
私の第一の目的地である宿河原橋は駅のすぐ近くにありました。
「さくら橋」という小さな橋もありました。
そして何よりも嬉しかったのは、用水のすぐ近くまで降りて歩けることでした。
無名の橋もいくつかありました。橋マップによると、これは「石橋」かもしれません。
大きな羽を開いているシーンもありましたが、ボーッと見ていたので、シャッターチャンスを逃してしまいました。
木製の橋、石の橋などさまざまありましたが、川のせせらぎを聞きながら用水の際を歩きました。
川のそばを歩いていると、南武線の鉄橋にぶつかりました。
ここは鉄橋の下をくぐれるようになっていました。
用水の中にある石の上を伝いながら、鉄橋の反対側にたどり着きました。
そしてその後、すぐ南武線が走り去りました。
黄色と朱色のアクセントのついたシルバーの電車がとてもかっこよく見えました。
大昔は、地味な焦げ茶の電車だったのにね。
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