先日、上野駅のプラットホームを歩ていた時でした。
ちょうど雨降りの翌日で、床面が濡れていた上に、ビニールが落ちていて、その上を知らずに歩いてしまい、つるんと滑りそうになってしまいました。
右足だけが、あれよあれよ、という間に、前に行ってしまうのです。
こちらの着物を着ていたときでした。初めておろした着物なので、汚すわけにはいかない、なんてことがチラリと頭の片すみをよぎりました。
「あー、このままだと滑って転んでしまう。みっともないサマをさらすわけにはいかない」と思い、とっさに反対側の左足で、転ばないようにぐっと、踏ん張りました。
その時、足首がグシャッという音がしました。瞬間的な痛みがありました。
でも用事があり、また夫が前の方をサッサと歩いていたので、仕方なくそのままトボトボと歩き続けました。
上野から自宅に戻る頃には痛みも増してきましたが、お風呂に入って、寝てしまいました。足をくじいただけかもしれないと思ったのです。
ところが翌朝、足が痛くて立ち上がれない。
近くの整形外科を探し、無料の送迎バスがある病院に行きました。
初診だったので、待たされること、待たされること。
ようやく診察の順番がやってきて、レントゲンとCTを撮影してもらったら、足首近くの骨が折れているとのこと。
若くて、マスカラばっちりの医師の話では、入浴禁止、歩行は良いけれど、動かしては駄目、ということでした。お言葉にしたがい、ちんまりと過ごすことになりました。
世間ではゴールデンウィークとかで、みなさん、あちこちにお出かけのようですが、私はそれほど予定もなかったので、スポーツジムの予定をキャンセルして、あとは部屋の片付けに専念することにしました。
いつもは丁寧に整理できない本棚や、着物の入れ替え。キッチン下にある鍋類や、洗面所下なども、片付けることにしました。
いやいや、無駄なもの、ダブって買ってしまったものなどが出てきました。
ゴミ、といえるほどではなくても、なんとなく使いにくいものや、あまり似合わない服、一度読んでしまった本などはそれぞれ処分するようにしました。
着物類も、夏に「お譲り交換会」がある予定なので、それに持参するように分類しました。
そしてカーテンを洗い、部屋の模様替えまでやってしまいました。
とはいえ、やはり足はまだ完全ではありません。包帯をぐるぐる巻いているので、普通の靴は履けないのです。
それでなんとか歩けないか、と考えていたところ、いつも型にとらわれないユニークな着物姿のTさんの写真が、facebookで目に入りました。
こちらです。赤いベレー帽と、赤いスニーカーがとても可愛らしいのです。
とはいえ、このスタイルは若い彼女だから似合うのであって、すべて真似するわけには行きません。
ベレー帽は、近くのパルコでお気に入りのお店の帽子を見つけました。
スニーカーは靴紐を緩めれば、包帯ぐるぐるの足でも入ることが分かったので、真っ白なスニーカーを買ってきました。
ということで、カジュアルスタイルの出来上がり。
まだ、着物はお預けです。
骨折のせいで、フォークダンスもできず、重い物を持つのも辛くて、ろくなことがないのですが、なんとか明るく元気に過ごしたいものです。
先月のすってんころりん尻もち事件に加えて、今度は上野であれれ足首骨折事件、老化が身に沁みますね。
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「一日一句」
転んでも ただでは起きない 菫かな
2 件のコメント:
としちゃんは元気にどこを歩いているのかしらと思ってブログを見てびっくりしました。
年を取ると骨折が一番怖いを実感している私です。もう事故から1年以上たちましたが、
私も病院には翌日行きました。私の場合は固定して使えなかったのでとても不自由でしたが
としちゃんの場合は歩いてもいいのでよかったですね。私も滑りやすいところは注意して
いますが、和服だととっさにいろいろ考えてしまいますね。
こういう時は与えられたチャンスと思ってやりたかったことをたくさんやるに限ります。
私の友人もホテルのお風呂の段差で足をくじいて足の指を骨折したと話していました。
歩くのがすごくつらいとのことで、年齢とともに体の中も変化していることを痛感します。
私は月曜からメンテの入院で、本が少し読めるかななんて思っています。
骨折は時間が少しかかるかもしれないけれど、ちゃんと治すに限ります。頑張って!
カンカン、あの事故からもう一年以上経ちましたか。あのときは大変だったでしょうね。ショックな出来事でしたが、その後、乗り越えて、今では毎日エンジョイされているようですね。
外歩きがさっさとできないので、今のところ、家中の片付けをしています。要らないものがなくなると、気分もスッキリなりますね。
ちょっと個人的にお尋ねしたいことがありますので、そのうち、メールしますね。
検査入院、読書タイムになりますね。
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