2024年2月10日土曜日

第4回 きものお譲り会報告

「きものファンファン」の「第4回きものお譲り会」が終了しました。

会場は、市民文化会館「たづくり」です。

今回は、想定以上の参加お申込みがあり、嬉しい悲鳴を上げましたが、その直後、世間や身近なところから、コロナ感染の情報が次々と入ってきました。

それほど広くはない和室でこのまま会を開催して、もし感染者が出たら大変なことになると思い、急遽、同じ文化会館の広い会場を探しましたが、すでにどこも予約済み。

畳の部屋でなくてもブルーシートを敷けばなんとかなるかも、と思いましたが、洋室もすべて予約済みとなっていました。

それでもなんとか、無料で使用できる市の施設を確保できました。

オープンスペースですが、ホワイトボードで区切って利用できます。

ということで、会場を2ヵ所分離して、和室に入るグループと、待機グループに分けて、なんとか開催することにしました。

そのような変則バージョンになるため、事前に説明文書を作成したり、移動のシミュレーションを考え、動線確認をしたりと、今回ばかりは事前の打ち合わせが重なりました。

また参加者の方に少しでもお返しができるよう、あれこれ考えました。

「不要なものをもらうのはどうか?」という意見もありましたが、私たちのスタッフ4人がそれぞれ自分で見つけてきた品物を、プレゼントとして用意することにしました。

そんなこんなで事前にはかなりバタバタしていました。

当日は、まずは会場の入り口で、受付の準備。


隣の和室には、テーブルを並べ、みなさんが持ち寄った着物や帯を配置。


着物も帯もたくさん並びました。


そして受付で引いていただいた番号により、奇数番号と偶数番号の2グループに分け、1グループごとに入室して、密にならないよう、下見をしていただきました。
キッチンタイマーで下見時間を制限しました。


一方、待機グループはテーブル席で待っていただき、アンケート用紙に記入していただいたり、着物談義でくつろいでいただきました。
(後ろに見えるのは、川柳が書かれた短冊です)


今回は着物でいらっしゃった方はそれほど多くはありませんでしたが、和洋折衷スタイル、春向き新緑コーデ、おしゃれ着物、小紋を洋服にリメイクされた方もいらっしゃり、会場は華やかな雰囲気になりました。

みなさまの写真を写すゆとりがなかったのですが、リンゴ模様の帯はかわいいと好評でしたね。


そして2グループの下見が終了した時点で、今度は全員が和室に集合して、本当のお譲りタイムとなりました。

同じ品物に希望が集中した場合は、じゃんけんで決めるようにしました。人気の品に集中したこともありましたが、それぞれうまく配分されたようでした。


じゃんけんが強く、たくさん受け取ったかたもいらっしゃいましたね。

いずれにせよ、公平性を保つためにこのようなやり方をしてみましたが、どうでしたでしょうか。

今回は姿見を3台用意することができ、自由に試着していただきました。また着付師さんには今回も大変お世話になりました。さすがにうまく着付けていただきました。

これまではおやつタイムを設けていましたが、これも感染症予防のために、お持ち帰りにしました。

くじ引きのお土産をお渡しして、集合写真を撮りました。戦利品を手にしている方もいらっしゃいます。
写っていない方、ごめんなさい。


中央の方は、パーカーの上に結城紬を羽織り、畳表の帯、細身のパンツルックだったKさんです。個別のお写真を写すのを忘れてしまいましたが、かっこよかったです。

撮影の後も、まだ「残り物に福あり」ということで、ほとんどの品がどなたかの手元に渡りました。

今回の方式は、早めに退出された方には申し訳なかったのですが、これは今後の課題といたします。

みなさん、風呂敷などに大きなお荷物を抱えてお帰りになりました。

その後はスタッフで反省会?
細かな問題点などを確認しました。


美しい文字の書き手で、お金の管理も担当のUさん。
いつも的確な意見をしていただけるSさん。今回はご主人の手作り折り紙おもちゃも楽しめました。
お菓子購入担当、今回は展示用の梅の羽織を持参してくれたKさん。

みなさん、お疲れ様でした。

会の終了後には、参加者からの嬉しい感想もたくさん受け取りました。

至らない点もありましたが、みなさんに楽しんでいただけたようで、こちらもありがたく感謝しています。

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この日の装い。

かなり前に、西浅草の「黒猫亭」で開かれたフリマで購入した、茶色に丸の銘仙。


帯は「kimono tennto」さんのリサイクル品。黒のラインが目立つので、私は勝手に「熊谷守一帯」と呼んでいます。


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「一日一句」

早春の 着物選びは 楽しけれ



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