そう、三軒茶屋というところは、あの玉電(今は、東急田園都市線という洒落た名前になっていますが)で、下高井戸からちんたらと行く終点です。
時速10キロくらい(?)で走る路面電車に乗って行くところです。
これは、三軒茶屋の駅。
後ろに見えるのは、キャロットタワーという高いビルです。

さて、ASAKOさんは舞台などで活躍している女優さんなんですけれど、ギターや歌の世界でも、自由にご自分を表現して活動している方なのです。
ASAKOさんのサイトはこちら。
今日は小野田由紀子さんという女優さんと二人で、中島敦の「山月記」を朗読するというのです。
「山月記」といえば、そう、昔、高校の教科書で習いました。
大昔の中国で、ある詩人が自分のエゴのために、虎と化してしまった。その詩人と、かつての友人が山の中で再会するという話です。
その最後の場面、虎になってしまった詩人が月に向かって吠える、というシーンがすごく印象的だったことを覚えています。

これは、今は虎になってしまった詩人が作った漢詩です。
昨日、泥縄でしたけれど、図書館から中島敦の文庫本を借りてきて読みました。
中島敦と言う人は、なんと33歳の若さで亡くなってしまった作家だったそうです。
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会場は小さなギャラリーカフェでした。
一番前の席に陣取りました。
ASAKOさんと由紀子さんは、最初はギターやたて笛で現代風の曲を、のびやかな声で歌って奏でます。そして、だんだんと中国モードになりました。
最初は普通のワンピースを着ていた由紀子さんがすっと消えたと思うと、なんと素敵なお召物で再登場した時から、山月記のモードに突入して、どんどん引き込まれていきます。

これは、由紀子さんのお着物。銀色の地に、牡丹の花が見事でした。
二人は掛け合いで朗読をしながら、ASAKOさんはたて笛やハーモニカ、ピアニカなどで効果音を演奏しました。

迫力がありましたね。
女優さんの朗読劇って、すごいんだなーと感激。
私の知らない漢詩の世界に誘ってくれた、ASAKOさんと由紀子さんに拍手です。
今日はカメラを忘れたので、携帯電話で写しました。