ミーハーな私は、先日、テレビなどでおなじみの若返り健康法の医者ナグモ先生の講演会に行ってきました。
どんな人か、ちょっと見てみたかったのよね。
「医学界の貴公子」なんですって?
受付の隣に座って、サイン会をしていたナグモ先生のお姿は、テレビで見るのと同じ、というか、かなり華奢で小さな感じでした。
先生の本を買って、サインをしてもらい、一緒にピース写真を写してもらっている方もずいぶんいましたが、私はそこまでミーハーにはなれなかったわ。
私はナグモ先生はどんなお医者さんなのかよく知らなかったのですが、もともとは乳がんや乳腺症になった女性の乳房を再建する形成外科が専門だったそうです。
以前は、乳がんになった女性は、「命か乳房か?」という選択を迫られ、泣く泣くおっぱいを丸ごと切り取られていましたが、彼はそのころから乳房の同時再建手術(がんの摘出と同時に乳房を作る)というのをしていたということでした。
乳がんで乳房をすっかり切り取られた女性の写真はショックでしたね。
それを治してくれた先生は、女性にとっては救世主のようだったのでしょう。
彼のおうちは5代続くお医者さんだそうで、お父さんという人が立派なお医者さんで、彼はその父を乗り越えたいという強い願望のもと、生きてきたようです。一言でいうと、父親コンプレックスかしら。父親をスーパーマンのように感じていたそうです。
でもそのお父さんもあっけなく亡くなってしまい、呆然としたそうですが、その時、自分の使命は体内にある祖先の遺伝子を残すことだと強く思ったそうです。
いわゆるナグモ式若返りの方法については、
・早寝早起き
・よく歩く
・タバコは吸わない
・体に良いものを丸ごと食べる
・不摂生はしない
…といったように、特別に目新しいことはないようでした。
「一日に一回夕食だけ食べて痩せる」という方法も、べつに1回にこだわることはなく、空腹を感じたら食べなさい、という、ごくまっとうな話でした。
ナグモ先生という方は、ご自分をアピールすることに対してはかなり強烈な快感をお持ちの人のようで、Tシャツをめくって、腹筋まで見せてくれたほどでした。
(私は冷めた目で見ていましたが)
Tシャツにチノパンツというお姿は若いといえば若いけれど、首が前に出てしまう体型を見ると、やはり年齢は隠せませんね。
講演だけでは時間が余ると思ったのか、体操のコーチを呼び寄せて、椅子に座ったままできる体操というのを披露するコーナーもありました。
うまく時流に乗って、あちこち活躍されている先生ですが、それでもいまだに毎日、病院で手術をしているのは立派だと思いましたね。
世の中、いろいろな有名人がいますが、それなりに勉強をして、仕事熱心であり、それ自体は悪いこととは思いません。
でも自己アピールも強く、そういう人に乗って儲けている人もいるわけで、もともとのことと違ったふうに宣伝されることもあるので、あまり熱心に信じてしまうのも怖いのではと、ちらっと思いましたね。
それと両親や祖先、息子さんのことはずいぶんと話題にしていましたが、奥様のことには全然触れなかったのはどういうことかしら。
彼の質問のうち、ちょっと身に染みたことはこんなことでした。
・あなたはあと3日しか生きられなかったら何をしますか?
・あと3か月しか生きられなかったら何をしますか?
・あと3年しか生きられなかったら何をしますか?
ちょっと考えさせられました。
*****
この日の装い。
夕方からの外出だったので、透けた夏着物では目立ちすぎかと思い、一見紬風のポリ着物にしました。こういう講演会などの時は、地味な恰好にしています。
「ギャラリーぎゃらりーゆう」で買った、おばさまアーティストの作品の帯留めがかなり目立ちますね。
ポリ着物は、冷房が強すぎる電車の中ではちょうどよかったのですが、会場では暑くてたまりませんでした。
会場には、もう一人、着物での参加者がいらっしゃいましたが、彼女は黒のスケスケの夏着物。
そこに真っ赤な模様が入っていて、なんというか、妙に色っぽくて、場違いな雰囲気でした。
「人のふり見て、我がふり直せ」ですね。
5 件のコメント:
この先生、テレビや雑誌によく出ていらっしゃいますよね。
本もたくさん出しているようです。
「空腹を感じたら食べる」は、私もある程度は実行していますが、家族がいると夕飯など自分だけ食べないと言うわけにはいかないわよね。
歳をとると首が前に出るんですか。まさに夫がそのとおりだわ。私も、娘に指摘されたことがあります。
マサさん、メ○○スのコーチが言っていたけれど、年をとると、歩くときに首が前に出て、鳥が餌を突っつくようなスタイルになるんですって。
ナグモ先生を見ていたら、お顔やお腹は若かったけれど、やはり姿勢は隠しきれないと思ったわ。
平井さんなら一緒に写真を写してもらってもよいけれど、今回はちょっと気恥ずかしくてパスしました。
だっていかにも若返りを求めているみたいでしょ。
私は年相応でいいと思っているの。
としちゃんの文章いつもおもしろくて大好きだけど、今回は声出して笑っちゃった!
ドヤ顔でTシャツをめくるおじいさんが目に浮かぶようでした!
ご自分の血筋に誇りをお持ちなのはすてきだけど、本当奥様のことどのように思ってらっしゃるのかお聞きしたいわぁー。
あ、おじさんで書こうとしておじいさんて書いちゃった☆
ツヤ子さん、こんにちは!
ブログは誰が読んでいるか分からないので、極力、個人的感想は抑えるようにしているので、うやむやになりがちです。
ツヤ子さんのように短文でびしっと決められたらいいのですが。
やはりマスコミに頻繁に登場するような人は、自己愛が強くないとやっていけないんだろうな、と思いました。
さすがに「おじいさん」とは思わなかったけどね。(笑)
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