2016年7月11日月曜日

2016年梅雨どき 大原と大塚 10 ~大塚国際美術館~

2016年梅雨どき、6月24日(金)~25日(土)にかけての、一泊旅行記もようやく終わりになりそうです。

こまごまとしたことばかり綴ってきましたが、今日は旅行のハイライト「大塚国際美術館」▼です。
入場券がかっこよかったわ。


こちらはパンフレットから。


この美術館は、大塚製薬創立75周年の記念行事として1998年(平成10年)に設立されました。

大塚製薬といえば、オロナイン軟膏、オロナミンCドリンク、ポカリスエット、カロリーメイトなどで有名な企業ですね。

この会社の工場が鳴門海峡にあり、そこは白い砂の海岸がずっと続いているので、その砂を使ってタイルを作りました。
その後、石油ショックが起こり陶業としては操業できなくなったため、そのタイルの陶板に絵を描いて、美術品にするということになりました。
その後、1メートル×3メートルという大型の美術陶板ができるようになり、原寸大の複製画が出来上がったのです。

そして東大の協力により、1000点を超える展示品ができあがり、美術館が開館したということです。

大塚製薬は終戦のときにはたった17名の社員しかいなかったそうですが、現在では23,000人もの社員を抱え、とくに徳島県では大企業として有名だそうです。


美術館は、四国の鳴門から橋を渡った大毛島の鳴門公園の中にあり、鳴門海峡はすぐ近くにあります。

日本最大の面積ということで、とにかく広くて、また建物が迷路のように入り組んでいるので、一回くらい行っただけではすべてを鑑賞することはできません。

建物は5階になっていて、下の階から上の階に向かって、古代、中世、ルネサンス、バロック、近代、現代と分かれていて、西洋美術の変遷が辿れるように展示されています。

あまりにたくさんありすぎましたが、実物を見たことのある絵画は、やはり親しみがありました。

ここは入場料が3,240円と日本一高い美術館ですが、それだけのことはあるでしょうね。
特に海外には頻繁には行けない人にとっては、本物と同じものが味わえるというのは強みです。

陶版画は、退色や劣化がないそうなので、文化財保存としても貢献できるのだそうです。

また、ここは大原美術館とは異なり、写真撮影は自由にできるところでした。

ちょっとだけご紹介します。

ミケランジェロ 「最後の審判」


レオナルド・ダヴィンチ 「モナリザ」


フェルメール 「真珠の耳飾りの少女」


ゴッホ 「 ひまわり」


「貴婦人と一角獣」


ゴヤ 「裸のマハ・着衣のマハ」


モネ 「ラ・ジャポネーズ」

ルノアールの作品


スーラ 「グランド・ジャット島の日曜日の午後」


アンディ・ウォーホル 「マリリン・モンロー」


他にもあまりにたくさんありすぎて、このブログに載せきれません。

古代ローマの作品、中世の教会美術、聖フランチェスコの像、カラバッジョやベラスケスの作品、セザンヌやゴーギャン、ダリ、ピカソなどありとあらゆる時代やジャンルの絵画が並んでいました。

この美術館で良いなと思ったのは、モネのジヴェルニーの庭にちなんで、蓮の池があったことです。
蓮の花と、アジサイの花がとてもきれいに咲いていました。
この池の周囲はレストランになっていました。


ちなみにこちらは、岡山の大原美術館の分館にあった蓮の池です。


こちらは、大塚製薬の社員寮ですが、あまりに豪華なので、「大塚御殿」と呼ばれているそうです。


そして、美術館のあとは、鳴門の渦潮をちょっとだけ見学しました。

季節が悪いので、ちゃんと渦にはなっていませんでした。
向こう側に見えるのは淡路島です。雨にむせんでいました。


2016年、梅雨時の旅行記もようやくおしまいです。




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