2016年7月19日火曜日

出張ばあちゃん

私には孫が二人いるのですが、一人は4歳の男児、もう一人は0歳の女児です。

彼らの親である私の娘は、現在は会社の育児制度を利用して、時間短縮勤務という形で、普通の社員よりも短い時間で仕事をしています。

でも小さな子供というのはよく熱を出したり、吐いたりするものです。

婿さんも同じ会社勤めなので、子供が病気の時は、お互いに午前中、午後だけというように有給を取って、やりくりをしているようです。よその会社よりも、かなり育児や介護に対して、理解のある会社のようです。

とはいえ、そうしょっちゅう休むわけにもいかないでしょうし、大事な仕事があって二人とも休めない時には、時々私にSOSが飛んできます。


(こちらのダリアは無料写真から拝借しました。)

先月の末には、下の孫娘は41度の高熱が続き、脱水症状になってしまったので、市立病院に入院となりました。
そこは幼児の入院には親の24時間付き添いが絶対ということで、両親が交代で泊まり込んでいました。

それで私は上の孫のお世話係りとなりました。
保育園に迎えに行って、帰宅後はお風呂に入れたり、夕食を与えたりして、親が帰宅するまでのサポートをしていました。

もう少し面倒を見てあげたいとは思いましたが、うちから最低でも1時間半かかるので、これくらいしかできませんでした。

そして孫娘も症状が戻り、退院してからは、ハイハイをしたり、元気につかまり立ちをしていたので、私も一安心でした。


と思っていたら、こんどは上の孫が高熱を出してしまいました。

こちらはヘルパンギーナという夏風邪の一種の高熱でしたが、口の中に口内炎のようにたくさんの白いぶつぶつができて、それが痛くて食べものが食べられないという症状でした。
家に寝かせて仕事に出かけるというので、私は病気の子のお世話となりました。

ところが孫は少しは熱があるようでしたが、とても元気。
DVDを見たらすぐに昼寝、というはずだったので、私は本でも読めるかと思っていました。
でもその後も折り紙を折ったり、積み木遊びをしたり、スーパーマリオのゲームをしたりと全然寝ないで、おばあさんはずっとつき合わされました。


上の折り紙は、「パトロールカー」だそうです。

私は最近、折り紙はやっていないので、鶴の折り方もしどろもどろになったりしました。

それでも夕方、娘と孫娘が戻ってくるまで、一緒に遊んでいました。


娘が帰宅後に言うことには、
「やはりおばあちゃんでは寝かしつけは、だめか」。

まぁ、孫が昼寝をしなかったのは仕方ありませんが、高熱で寝込んでしまわれるよりはましだったので、ホッとしました。

孫たちとはいつも一緒にいるわけではないので、私は出張ばあちゃんですが、娘たちが仕事を滞りなくやっていけるためには、少しはお手伝いしてあげたいですね。


世の中では、政治家は口を開けば「待機児童の解消」というスローガンを掲げています。
もちろん保育所を増やすことは大切な政策ですが、保育所があればそれで終わり、というわけではありません。

子どもが病気になった時、入院した時、怪我した時など、親や周囲の人はどうすればよいのか。
子どもが元気よく育つため、周囲の大人はどう対応したらよいのか、もっと広い意味での対策を取らなければならないのではないかしら。

昔の子供は、乳児のうちに亡くなってしまい、成長する子供の数は今よりもずっと少なかったと思います。
それに比べて、現在は医療制度も発達していて、乳児死亡率は激減しました。

それでも世の中にはいろいろな病気があり、またちょっとした風邪や高熱や嘔吐だけでも、両親は心配してしまいます。

私自身は、子育てのことや介護のことを、学校の家庭科の授業で習った記憶は全然ありませんが、今はどうなんでしょう?

生徒や大人たちも、子どもの病気や制度について、ちゃんとした知識があると、いいですね。
そういうことを教えてくれるところって、あるのでしょうか?

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その後のおまけ。

私が孫たちの病気の時に、少しはお役に立ったようで、婿さんから「ランチを一緒にしましょう」という連絡がありました。

それで昨日は、娘一家と私で食事をしてきました。

上の孫は一人でパクパク。

下の孫はまだ離乳食ですが、こちらも元気よく食べていました。
その後は、テーブルに乗りたがったりと、元気いっぱいでした。

やはり元気で動き回る姿を見ていると、ホッとします。






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