倉敷の町といえば、大原美術館▼ですが、ここは本館を含めて、全部で4館あります。
駆け足でしたが、いちおう全館廻ってきました。
この美術館は、もともとは、1930年に実業家の大原孫三郎(1880年~1943年)が、友人で洋画家の児島虎次郎(1881年~1929年)の業績を記念するために設立されたものです。
孫三郎は倉敷紡績を初め、数々の企業を経営する実業家であり、また社会に大きな功績をした人でした。
そして孫三郎に経済的支援を受けていた虎次郎が、二度にわたって西欧各地を巡り、エル・グレコ、モネ、ゴーギャンなどの絵画を収集しました。
その後、息子の代になり、西欧絵画、日本近代絵画、東西の古美術、日本民藝運動に関わった作家たちの作品を多く収集して、また国内外での様々な文化的活動も盛んに行っている美術館です。
館内は写真は一切禁止なので、外観のみでご紹介です。
【本館】
マスキングテープが施されていました。
エル・グレコの絵画「受胎告知」が素晴らしかったです。
その絵画を、誰もいない部屋で独占して鑑賞することができました。
【分館】
ここには岸田劉生を初めとする日本の近代洋画家の作品が展示されていました。
分館の前庭です。
【工芸・東洋館】
芹沢圭介や棟方志功、濱田庄司などの作品が展示されていました。
東京・駒場にある「日本民藝館」にいるような雰囲気でした。
【児島虎次郎記念館】
大原美術館の立役者です。
この記念館は少し離れたところにあります。
あどけない白人の少女像が印象的でした。
このように、大原美術館はとても規模が広くて、そして重厚な感じがしました。
美術館のすぐ近くに素敵な場所を見つけました。
それは美術館のお隣にある喫茶店「カフェ・グレコ」▼です。
その名前もずばりですね。
店内は、落ち着いた雰囲気でした。
若者には不向きかもしれませんが、おばあさんにとっては、ゆっくりとできるカフェでした。
この時は雨が強く降ったり、止んだりしていたので、雨宿りを兼ねてちょっと長めに休憩しました。
コーヒーと、カステーリャを頼みましたが、普通の「カステラ」でした。
一切れだけで300円は高いのか安いのか分かりませんが、ゆっくりできたので、そんなものでしょうか。
大原美術館で本物のエル・グレコを鑑賞した後は、カフェのエル・グレコで休憩するのも良いと思います。
(この項、まだ続きます。)
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